① レコグニション(承認:The Recognition)

ファンファーレが響き、真紅のコートと真紅のベルベットの国章を身に着けた国王が入場する。ウェストミンスター寺院の中央のスペースに姿を見せると、カンタベリー大主教が、国民に新しい王を紹介し、君主として喜びとともに敬意を表すか尋ねる。

最初は主教たちが、続いて貴族・貴人が、『ゴッド・セイブ・キング・チャールズ(神は国王チャールズを守り給う)と繰り返し発声し、承認と喜びを表す。

② オース(宣誓)

大主教: グレートブリテンおよビ北アイルランド連合王国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドならビにあなたの領地およビその他の領土をそれぞれの法律や慣習に従って統治することを厳粛に約束し、誓いますか。

国王:私は厳粛にそうすることを約束します。

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③ アノインティング(塗油)

国王が大主教によって聖油で清められて聖別される(本文参照)

⑥ インベスティチャー(叙任)

儀式用の剣や王笏を与えられる儀式(本文参照)

⑦クラウニング(戴冠)

国王が大司教から戴冠される儀式(本文参照)

⑧オマージュ(忠誠の誓い)

⑨クラウニング・オブ・ザ・クィーン(王妃の戴冠)

王妃はここまで、座っているだけだが、指輪、王冠、笏、象牙の棒を与えられ、塗油され戴冠される(王冠は第二章)

⑩リセッショナル(退場)

国王と王妃は聖エドワード礼拝堂へと導かれ、紫のベルベット製の王室礼服を身に着け退場する。このときに頭上にあるのは、大英帝国王冠で、1937年にジョージ6世のために製作された。317カラットのカリナンⅡなどダイヤモンド2868個、サファイア17個、エメラルド11個、パール269粒、ルビー4個がセットされている。重さは900グラムと「エドワードの王冠」より軽い。