一番上の吹流しや矢車がある理由
こいのぼりの一番上に飾る吹き出しは飾りのようにも見えますが、それぞれの色には意味があります。
吹き出しの色が青・赤・黄・白・黒の五色となったのは、自然界は木・火・土・金・水からできているとする「五行説(ごぎょうせつ)」が由来となっています。
それぞれの色は「青=木」「赤=火」「黄=土」「白=金」「黒=水」に対応しており、五色を取り入れた吹き出しは魔除けの意味を持っています。
その他にもこいのぼりには矢が付いている車輪のような矢車もついています。
矢車(提供:PhotoAC)
矢車は弓矢が由来の縁起物で、悪いものを払い運を射止めますようにとの願いが込められています。
回転球は鯉のぼりを飾る棒の先端に付いているもので、神様に男の子が生まれたことを知らせる役割があります。現代の回転球はキラキラしていますが、江戸時代には竹で編んだものを棒の先端に飾っていたようです。
こいのぼりも時代の変化とともに色や数などが変化してきているのです。
こいのぼりは男の子だけのものではない
端午の節句は、男の子の無病息災や立身出世を願う日として現代まで続いてきた風習ではありますが、現代では性別に関係なく『子どもの幸せを願う日』とされています。
そのため、女の子だからこいのぼりを上げてはいけないといったことは全くなく、子どもが希望すれば、性別を気にせず飾ってあげましょう。
たしかに一昔前までは少し違う文化ではありましたが、鯉の色や数が増えていったのと同じように、現代では性別などは気にすることはないのです。
子供たちの健やかな成長を祈っております。
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<近藤 俊/サカナ研究所>
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