2018年、11歳の時の親友の知性が、後の”賢さ”に影響を与えるという論文が発表された。研究チームは、1991年〜2007年にかけて数百の家庭から集められたデータを解析。特に知能検査の結果を含む10〜15歳までの子供たちのデータに着目し、分析を進めた結果、11歳の時の親友が賢いほど15歳になった時のIQが高くなる傾向が認められたという。

 子供時代を振り返ってみても、一日のなかで最も時間を共にする同世代の友人から刺激を受けて、より知性が向上するというのは頷ける。良い教育とは、子供がよき友人に恵まれる環境を整えることなのかもしれない。このユニークな研究結果について報じた際の記事を再掲する。

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※こちらの記事は2018年2月14日の記事を再掲しています。

 子どもの頃の親友を覚えているだろうか? もしかするとその人は、大人になった後もあなたの知性に影響を与えているかもしれない。英「Daily Mail」が今月13日付で報じている。

学童期の親友が現在のIQに影響を与えている! 賢い友人は教育よりも重要だと研究で判明
画像は「Daily Mail」より引用(画像=『TOCANA』より 引用)

11歳の時の親友

 子どもは学習能力に優れていて、さまざまな知識やスキルをあっという間に吸収していく。だが、子どもを賢い大人に成長させるのは親や先生だけではないかもしれない。米フロリダ国際大学の心理学者、ライアン・メルドラム博士らによると、11歳の時の親友の知性が大人になった後の賢さに影響しているというのだ。

 研究チームは1991~2007年までの間に米国の十都市の数百の家庭から集められたデータを解析した。データには715人分の子どもの10~15歳までの知能検査の結果が含まれていた。解析の結果、15歳時のIQは11歳時の親友の知能と強く関連していることが示された。ほとんどの親友は同じ性別で、年齢差は2歳以内、そして親友が賢いほど、当人の15歳時点のIQも高かったという。

学童期の親友が現在のIQに影響を与えている! 賢い友人は教育よりも重要だと研究で判明
画像は「Daily Mail」より引用(画像=『TOCANA』より 引用)