周囲では疑いようのない、当たり前の真実として認識されているようなことでも、一歩外に出れば、まったくの非常識となってしまうパターンが世の中には数多く存在する。たとえば、世界初の動力飛行に成功した人物といえば、日本人ならライト兄弟を思い浮かべる人が大半だろう。しかし、ブラジルでは現在でもサントス・ドゥモン説が支持されているほか、アメリカ合衆国議会はなんと正式にピザを野菜として認めている。このように、一部地域でのみ「常識」として扱われている事象は意外に多い。2019年の記事からこれまでの常識を覆す、驚きの定説5選を再掲する。

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※ こちらの記事は2019年2月9日の記事を再掲しています。

 いま自分が住んでいる地域では“常識”でも、場所が変われば“非常識”になりえるケースがある。今回は、とある地域でのみ“真実”だと語り継がれている事象をご紹介していこう。

ニューメキシコ州で“冥王星”は惑星

ピザは野菜、“青”は存在しない! 海外で真実だと信じられている5つの奇妙な事柄
(画像=画像は「WIKIPEDIA」より引用,『TOCANA』より 引用)

 2006年4月に「国際天文学連合(IAU)」が、冥王星について「惑星と呼ばれる基準を満たしていない」という見解を発表。冥王星は惑星から、“準惑星”という区分に分けられることになった。

 しかし2007年、米ニューメキシコ州がこの見解に反対する意思を発表。なんと議会は冥王星の発見が報告された3月13日を「冥王星の日」と定め、「冥王星がニューメキシコの上空を通っている間は惑星として扱う」という法律を決議した。ニューメキシコは、冥王星の発見者であるクライド・トンボーが後半生を過ごした土地。クライドに敬意を込めて法を決議したものと思われている。しかし、実際のところは軌道上の関係で、冥王星がニューメキシコの上空を通ることはないそうだ……。

ピザは野菜、“青”は存在しない! 海外で真実だと信じられている5つの奇妙な事柄
(画像=画像は「WIKIPEDIA」より引用,『TOCANA』より 引用)

オクラホマ州でスイカは“法律で”野菜と定められている

ピザは野菜、“青”は存在しない! 海外で真実だと信じられている5つの奇妙な事柄
(画像=画像は「LISTVERSE」より引用,『TOCANA』より 引用)

 2007年、米オクラホマ州の議会が「スイカは野菜である」と宣言する法律を可決。立法府の見解は「スイカはキュウリの仲間なので野菜に分類できる」というもの。法律が可決されたことで、オクラホマでスイカは“州の公式野菜”として扱われることになった。

 なぜ突然“スイカは野菜宣言”をしたかというと、オクラホマではすでに“イチゴが州の公式果物”になっていたから。毎年スイカフェスティバルを開催しているラッシュ・スプリングス出身の議員は、とある日スイカを“州の公式果物”に認定しようと画策。しかし、イチゴがすでに“公式果物”だったことから、仕方なく「スイカは野菜」宣言が発動したのだという。もっとも、ここ日本ではスイカは野菜に分類されるという認識も広く浸透しているが、“公式に”法律で定められたという話など聞いたことがない。その意味で、これは画期的事例といえるだろう。

ピザは野菜、“青”は存在しない! 海外で真実だと信じられている5つの奇妙な事柄
(画像=画像は「YouTube」より引用,『TOCANA』より 引用)