フランスのブザンソンで1948年に創設されたい“YEMA(イエマ)”。日本では少々マニアックな存在だが、300m防水を実現したダイバーズウオッチ“スーパーマン”、台形のインダイアルが印象的な“ラリーグラフ”など、60年代から70年代にかけて、ブランドアイコンとなるモデルを次々と輩出しており、フランスではスポーツウオッチの分野を代表するブランドとして知られている。

近年は、過去に発売したモデルを再現したヘリテージコレクションを拡充して時計好きからも支持を獲得しており、“ラリー5ターボ・リミテッドエディション”、 “ネイビーグラフマリーンナショナルGMT”、“リストマスタートラベラーマイクロローター”など、2023年に入ってからも、わずか数ヶ月の間に立て続けに魅力的な新作をリリースし、その存在感を強めている。

新作を立て続けにリリースするイエマだが、その一方でアニメ『ルパン三世』のテレビシリーズに登場したことでも知られる人気モデル “ミーングラフ スーパー”が生産終了となることが判明した。2021年に登場した“ミーングラフ スーパー”は、70年代に販売されていたモデルを復刻したイエマのヘリテージコレクションを代表するモデルであり、時計ファンはもちろん、ルパン三世のファンからも高い人気を獲得している。

日本における総代理店であるイエマジャパンによると、フランス本国での製造がすでに終了しており、今後はわずかに残る在庫のみでの販売となるそうだ。今回は、生産終了を迎えたことを踏まえて、改めて“ミーングラフ スーパー”の魅力を紹介していこうと思う。

YEMA(イエマ)
ミーングラフ スーパー

【YEMA(イエマ)のミーングラフが生産終了!?】ルパン三世も着用した名作クロノグラフの魅力を改めて解説
(画像=画像をクリックして拡大、『Watch LIFE NEWS』より引用)

アニメ『ルパン三世』のテレビシリーズ第1弾で、レーシングドライバーに扮したルパン三世が着用していたことでも知られる“ミーングラフ スーパー”の復刻版。オリジナルモデルはイエマが1960年に発売したモデルであり、立体的でグラマラスなオーバルケース、ツーカウンターのインダイアル、ドーム型風防など、60年代後半ならではのアイコニックなデザインが印象的だ。オリジナルは機械式であったが、復刻版ではセイコーインスツル製のVK64メカ・クォーツムーヴメントを搭載している。

【YEMA(イエマ)のミーングラフが生産終了!?】ルパン三世も着用した名作クロノグラフの魅力を改めて解説
(画像=画像をクリックして拡大、『Watch LIFE NEWS』より引用)

■R70。SS(39×45mmサイズ)。10気圧防水(100m防水)。メカクォーツ(セイコーインスツル製Cal.VK64)。5万7200円

【YEMA(イエマ)のミーングラフが生産終了!?】ルパン三世も着用した名作クロノグラフの魅力を改めて解説
(画像=画像をクリックして拡大、『Watch LIFE NEWS』より引用)

■Y70。SS(39×45mmサイズ)。10気圧防水(100m防水)。メカクォーツ(セイコーインスツル製Cal.VK64)。5万7200円

》コントラストを効かせたレトロなツーカウンタークロノグラフ

【YEMA(イエマ)のミーングラフが生産終了!?】ルパン三世も着用した名作クロノグラフの魅力を改めて解説
(画像=画像をクリックして拡大:左は復刻されたミーングラフ スーパー。右が1970年代に製造されていたオリジナルモデル。、『Watch LIFE NEWS』より引用)

文字盤中央にクロノグラフ針、3時位置に24時間表示、9時位置に60分積算計を備えたツーカウンタークロノグラフ。独特なレーリングチャームに加えて、内側と外側、交互に目盛りを配した外周のデザインもオリジナルモデルからしっかりと継承されており、レトロ感と、レーシーな雰囲気を際立たせている(オリジナルはインデックスを内側に配置していたが、復刻モデルでは目盛りとインデックスを交互に配置したデザインにアレンジされている)。

【YEMA(イエマ)のミーングラフが生産終了!?】ルパン三世も着用した名作クロノグラフの魅力を改めて解説
(画像=画像をクリックして拡大、『Watch LIFE NEWS』より引用)