「やるべきことを徹底し高いレベルでできるように」長谷部茂利監督
ー中3日で試合が続きます。複数失点が続いていますが、どのようなことをもう一度確認したいと考えていますか?
長谷部:ミーティングで修正したいポイントや意識、そういうことを伝え、最低限できることをやらなければならないと思っています。練習の中で動いて確認することはたくさんはできないと思うので、普段通り自分たちの試合への入り方をしながらも、少し確認して(不安な状態じゃなく)自信を持って試合に入っていけるようにしてあげたいなと、していきたいなと思います。
ー複数失点の3試合は自分たちの問題が大きいのか、それとも相手の攻撃が良かったのか、どんなふうにお考えですか?
長谷部:新潟戦(4月15日J1第8節アルビレックス新潟戦、3-2で敗退)は終盤の10分ぐらいですかね、そこでの自分たちのプレーが良くなかった。他(の時間帯)は良かったと思います。そこが悪いということと、札幌戦に限っては前半の立ち上がりにポンポンと15分ぐらいまでに2失点したことが良くなかったですね。昨日(川崎戦)も後半の立ち上がりに失点してしまったり、分かりきっていることでやられているので、そこをもっと意識高くやらなきゃいけません。
以前、昨年ですかね。序盤戦で前半10分までに失点を続けた時期があったと思うんですけども、そういう時と似てますよね。その時期からは抜け出したんですけれども、またそういう傾向が出ているので、もう1回そこは押さえていく。まあ時間帯で分ける必要はないんですけれど、簡単にやられないようにしなきゃいけないですね。
また、昨日のフロンターレに関しては、やはりボールを止める、運ぶとか、アタッキングサードに入っていくところが上手でしたよね。その辺は私が対戦前に話していた通り、やはり川崎の良さを持ち続けています。同じ選手たちが長くコンビネーションを取れているので、怪我人が復帰したことも含めてメンバーが揃うという意味でそういうところ(より川崎らしく)になってきているんじゃないかな。
ただ「相手が上手いから負けました」ではダメなので、それを防げるようになっていかなくちゃなりません。もう1つ2つ自分たちが成長しないと、やるべきことを徹底して高いレベルでできるようにならないといけません。
ー水曜日(5月3日)はFC東京戦ですけれど、今年のFC東京はどうご覧になっていますか?
長谷部:相変わらず前(線)のタレントというんですかね、この間(4月29日J1第10節、FC東京VSアルビレックス新潟戦)のオリヴェイラ選手(FWディエゴ ・オリヴェイラ)のシュートも素晴らしいものでした。チャンスの数はたくさんあるチームではないと思うんですけれども、でも攻守に渡って選手にタレントがいて、そこでプレーを完結できるというのがFC東京かなと思います。
ーFC東京戦に向けて、特に重視したい部分はありますか?
長谷部:やっぱり「簡単に崩される」「簡単にシュートを打たれる」ということを減らしたいですね。昨日(川崎戦)もやはりああやってペナルティエリアの中に侵入されて、という場面が結構あって、それが失点にも繋がっているので、ああいう場面を失くしたいですね。