しかし、小学・中学・高校生ならば、一般の列でしっかり並ぶことは十分可能だろう。岸田文雄首相は「この取り組みを全国展開するなど、子ども優先の取り組みを実施する」と強調しているようだが、良い意味で、子供を「優先」することと、子供というだけで何でもかんでも「優先」させるのとは訳が違う。後者は、単なる甘やかしである。
小学生以上の子供ならば、列を作ってしっかり並ぶという体験をすることも大事だろう。子連れ優先ファスト・トラックが少子化対策として有効に機能することはないだろう。逆に勘違い親や子供を「大量生産」してしまうのではないか。これが私の杞憂で終われば良いが。
私が中学・高校生の時に仮にこうした施策があったとしても、おそらく、私は大きな違和感を感じていたと思う。岸田内閣は「異次元の少子化対策」を標榜しているが、迷走が心配される。
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