Day2:暖かな陽気は釣りを難しくする

数日後、今度は餌釣りを嗜む友人を伴っての釣行。その日は快晴ドピーカンの天気で、現地に着いた時点で気温は13℃.。残雪も溶けかけてシャーベット状態になっていて、倒れた笹の上は滑りやすくなっています。

橋の上から川を覗くと、前回よりさらに水位が上がってきて濁りも入り始めている様子。十分に釣りが成立する状況ながら水が高いため遡行には十分な注意が必要です。

中小型が高活性

やはりというか、相変わらずに高活性なイワナ達はすこぶる好反応で10cm〜20cmの小型がどんどんやってきますが、前回と比べてやや小型が目立つように感じていました。

毎回、良型の反応がある淵は水位が上がっているため、スローシンキングミノーだと有効なレンジに入る前に流されてしまう状況。5gのヘビーシンキングミノーでも、ラインメンディングをミスると狙ったレンジをトレースするのが難しく、重めの5g以上のヘビーシンキングミノーとスプーンを中心に攻略していきます。

想定通り、小さなイワナたちが果敢にしつこく反応してきますが、良型はなかなか姿を見せません。それでも根気よく流芯直下付近をトレースしていると大きな尾鰭が翻るのが見えました。

渓流ルアー釣りで36cm頭に大型イワナ乱舞【北海道】雪溶け期は数も型も狙える好機キャッチしたイワナ(提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

ようやく大物のスイッチが入ったかと思った矢先にかかったのは、約25cmほどの中型個体。それで大物を警戒させてしまい、更なる反応を引き出すことは出来ませんでした。

高い水位に苦戦

上流に向かいますが、高い水位の影響でいつもなら渡り切れる流れも押しが強く厚い流れとなっていました。川底も滑りやすい場所だったので、遡行を断念。雪代の状況下での釣りは何よりまず安全第一、無理は禁物です。

その後、下流の区間で15cm〜尺クラスまで数匹をキャッチ。友人も尺上36cmをキャッチした時点で餌が底をつき、強い濁りも入ってきたので、お互いそこで納竿としました。

Day3:雨後の尺上36cmイワナ

次の休日は、いつも通りのソロ釣行。前日夜に少し雨が降ったのでまた水位の上昇を心配していましたが、前回より低い水位で遡行も問題ない状況。

いつもの淵に差し掛かり、その日おろしたての新しく買ったミノー、美風50(ヤマメカラー)を対岸際の倒木が絡むかけ上がりに投入します。

着底後にすくトゥイッチさせていると猛然とチェイスしてくる良型の影が見えました。回収手前でUターンし元の付き場に戻っていったので、すかさず再キャスト。今度は軽くジャークしてからタダ引きしていくと、また回収手前で水面を割る空振りバイトがありました。

こちらの姿を見られた可能性もあるので次で決めるべく再びキャスト。着底後に激しめのトゥイッチをかけた瞬間、ロッドに重みが乗りドラグがけたたましく鳴っていました。手応えから40cmクラスの可能性もあったので、慎重にやり取りします。

沸騰するイワナの沢

何度かのダッシュをいなして掬い上げたイワナは、白みがかった太いボディと精悍な顔立ちの尺上約36cm。40cmには届かなかったものの、十分立派なイワナです。

渓流ルアー釣りで36cm頭に大型イワナ乱舞【北海道】雪溶け期は数も型も狙える好機尺上36cmの大型イワナ(提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

尺上イワナを淵に帰し遡行を続けます。前回より水位が低いとはいえ増水状態なので、普段は水量が少ないであろう分流に沿って歩いていると、ボサ際に定位する尺クラスを発見。すぐそばを掠めるようにミノーを通すと、そのイワナは猛然とバイトし、もう1尾尺イワナを追加します。

そんな感じで、要所に必ず尺クラスが付いていて、上流の退渓地点までの間に累計8尾の尺クラス(尺上除く)をキャッチ。小型中型クラスは数え切れないほどでした。ある実績ポイントでは、推定40cmクラスが反応してきますが、別の尺クラスが横取りしてしまう事態で、その日のイワナの活性の高さに改めて驚かされました。