ならばアホな子供を作らないために親はせっせとお金を使うしかないのです。ところが一般的な金持ちは豪邸を買って高級車を数台持ち、ボートを買ってあとは年に数回海外でバケーションをするのが典型的パタンですが、当然、子供もその恩家にあずかるわけです。個人的にはこれでは子供には毒だと思うのです。

親は子にお金を残すな、これがまずはベストな解。どうしても余ってしまう富豪ならそれは寄付をするなり、財団を作るなりいろいろ方法はあってとにかく子供達には一定限度でとどめておく必要があると思います。

その為には冒頭の「シニアこそ個人旅行にでかけよう」であり、人生を満喫してエンディングノートとしたほうが良いのです。足が痛い、腰が痛いという方が多いのも分かっていますが、年齢を重ねれば体はどうしても経年劣化していくのです。完璧に健康と言う人は少ないのだ、だからそれをハンディで億劫だと言わないで欲しいのです。

内館牧子氏の書には年寄りこそおしゃれをして、髪の毛をしっかり手入れして薄くなったらかつらでも何でもいいからつけて化粧もして背筋を伸ばしてしっかり歩く、それこそが美しい高齢者の姿だという趣旨を述べていますが、その通りだと思います。男性の高齢者に多いドブネズミ色の服ではなく、パリッとした服、春めいた色合いのシャツ、くたびれていない靴などとても重要だと思うのです。

例えは悪いですが、日銀総裁だった黒田さんとか自民党の二階さんはいつもスーツを着てネクタイをしているから高齢にもかかわらず、しっかりしているように見えるのです。あの二人がドブネズミ色の普段着を着ている姿は想像したくないでしょう。なぜならただの老人にしか見えなくなるからです。人の見掛けとはそんなもので一定年齢になればなるほどおしゃれをし、人目を気にすることが大事なのです。

その為にはゆっくりしすぎるのはダメで一定の生活のメリハリやテンションはかけたいところです。例えば私は週3回のフィットネスは欠かしません。それもかなりハードな奴。すると足の筋肉が引き締まるのでよぼよぼした感じにはならないですよね。腹筋、背筋も鍛えるので前かがみでとぼとぼ歩く感じにもならないように基礎体力をつけています。

お金を使うところはいろいろあります。まずは自分のために使うことが大事だと思います。墓場には貯金通帳、持っていけませんからね。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年4月30日の記事より転載させていただきました。