国民が負担する国会議員の報酬
日本で国会議員ひとりに対して国民の負担は6000-7000万円という推測が昨年7月22日付の「東洋経済オンライン」が報じている。給与(歳費)、手当、通信費、事務費、乗車券、公設秘書3名、それに所属政党からの交付金などが含まれている。
国会議員が得る「お金」がどれほどか知ってますか
また少し古く、2016年5月11日付「swissinfo.ch」が各国の国会議員が稼ぐ報酬について比較している。
取り上げている13ヶ国の中で、一番年収の多いのがイタリアの国会議員で16万7220ユーロ(2億円)と記載されている。日本の議員は3番目に位置して12万4000ユーロ(1億4880万円)としている。
筆者が在住しているスペインでは3万3756ユーロ(400万円)と非常に少ない報酬だ。因みに、スペインの首相の歳費は8万5600ユーロ(1000万円)で、皮肉にもカタルーニャの州知事の方が報酬は上で14万6900ユーロ(1760万円)となっている。2020年11月17日付「20ミヌートス」から引用。
スペインはEUでGDPでは4位にある国。その国会議員の歳費が他のEU加盟国の議員と比較して少ないのが問題視されている。しかし、これには国民からの支持が必要で事態は容易ではない。
更に「swissinfo.ch」で関心をそそるデーターとして国会議員が稼ぐ年収が国民の平均年収と比較しての倍数が図表になっている。それによると、この差が一番多いのはブラジルの議員で、国民の平均年収の10.6倍を国会議員が稼ぐと指摘している。日本は3.9倍としている。

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