考えた方がいい日本の韓国に対する認識

尹錫悦(ユン ソクヨル)大統領は外交関係を積極的に展開しています。大統領選挙時から就任後を含め韓国世論を大きく二分した尹大統領の評価ですが、外交を中心に着実にポイントをゲットしています。私が長く韓国近代史を見ている中では歴史に残る人物になる気がします。今週アメリカを公式訪問した際、バイデン大統領との夜会では一定年齢のアメリカ人なら誰でも知っている「アメリカン パイ」をアカペラで披露、参加者を沸かせました。

26日の会合では「ワシントン宣言」を、またアメリカ議会での演説など安倍元首相のお株を奪うような大活躍で極めて大きな成果を得たとみています。日本は28日に韓国を「ホワイト国」に再指定し、尹大統領の熱烈ラブコールに受け身の状態となっています。産経は岸田首相が5月上旬、韓国を訪問し、本格的なシャトル外交を実施するのでは、と報じ、5月19日からのサミットには尹大統領も参加する手はずとなっています。

韓国国内でもたぶん、尹大統領の評価は確実に上がってくるはずで、保守派が主導する韓国が少なくとも当面は続くとみています。一方、北朝鮮はこれが面白くないはずでより挑発の度合いを高めると思いますが、バイデン大統領は尹大統領との共同記者会見で、北朝鮮が核攻撃を行えば「政権の終末を招く」と厳しい表現を使いました。これには金正恩氏も金与正氏もビビるでしょう。岸田首相の「強く抗議をする」ではダメなのです。「君たちは終わる!」という強い姿勢は韓国を奮い立たせるでしょう。日本が韓国のフォロワーにならないよう今後、どう付き合い、リードすべきか考えるべきです。

国賓として迎えられた尹錫悦大統領と歓待するバイデン大統領 バイデン大統領SNSより

歌舞伎町のジェンダーレス トイレ 大炎上の件

昔「ミラノ座」という映画館があった歌舞伎町の一等地に東急が48階建てのビルを開発、今月お披露目となったのですが、そのトレイが物議を醸しているようです。いわゆるジェンダーレス トイレです。男性の小用エリアを除き、個室は男女同じ一角にあるのが女性から大不評だという訳です。女性にとってトイレは用を足すだけではなく化粧を直したりいろいろチェック機能をもった場所なのでなぜそんなところに男がいるのか、という訳です。

当地ではジェンダーレス トイレはかなり増えています。トイレのエリアに行けばドアには男と女のマークがあり要は誰でも入れる形になっています。昔、知り合いのカナダ人女性が「男が入ったトイレは絶対嫌だ」と剣幕だった理由は男は「しずく」を飛ばすので汚いと。しかしそんな声も今やかき消されそうです。ただ、報道を見る限り、歌舞伎町のビルと当地のジェンダーレス トレイではコンセプトが違うような気がします。つまり、トイレは用を足すところと考えるのか、パウダールームのコンセプトを一部兼ねているようにするのかという違いです。

私は現地をまだ見ていませんのであまり強いことは言えませんが、開発事業者がジェンダーフリーにこだわり過ぎた取り違えミスかもしれません。例えば当地のトイレには個室の中に洗面所と鏡があり、そこでパウダー需要は満たすことができるのです。作りもトイレというより部屋です。だけど、歌舞伎町のトイレは洗面所が外にあるようです。それが最大のミスでしょう。簡単には直せないと思いますが、この担当者はお灸ものかもしれません。実に残念なエラーだと思います。