黒坂岳央です。

よく言われるのは「ネットで知り合った人と直接会うな」という話だ。しかし、個人的にこれは逆だと思っている。むしろ、「記事を書く、動画を出す、SNSを投稿する」こうした活動をリアルの知り合いに見られない方がいい良いという話なのだ。

その根拠を取り上げていきたい。

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リアルとネットの人間関係はわけるべき

基本的にリアルとネットの人間関係はできるだけ完全に分けた方がいい。つまり、ネットはネットだけで付き合い、リアルはリアルだけで付き合うよう完結させた方がいいという話だ(たまに開催するオフラインイベントなどはいいかもしれないが)。いまや中学生でもSNSを使っている現代、こんなことを言うと時代錯誤と言われるかもしれない。だが、友達だけのライングループなどと、ブログ、YouTube、Twitterなど極めてパブリック性が高いオープンスペースとは完全なる別物と考えるべきだ。

まずプライベート性とパブリック性の違いは、発言の違いに現れる。不特定多数に向けたパブリックスピーキングと、気心の知れた人だけが見ている空間のプライベートスピーキングは全く異なる。SNS炎上になる原因は、しばしば友達だけに見せるつもりで発言したことや、動画投稿をしたことが原因であることが多い。プライベートスピーキングをパブリックの場でやると大きな問題になる。だから完全に分けた方がいいという話だ。

また、パブリックスピーキングでもプライベートな人間関係に問題を引き起こす事がある。政治的思想や宗教観などをパブリックの場へ表明することは誰にでも許されているが、リアルの人間関係に見られてしまうことで「あの人は頭の中でそんなことを思っていたのか」といらぬ誤解を招いてしまいかねない。対面では出さないようなセンシティブな話題を見せるリスクを取る必要はないのである。