準公務員の立場を捨て地元に戻るも…

私は以前、公的な福祉施設で介護士として勤務しておりました。その時の年収は550万円でした。その後、転職して年収は220万円になってしまいました。

以前勤めていた福祉施設では、条例に基づき、基本的には準公務員という立場で勤務することができ、非常に恵まれた環境の中で勤務していました。

しかし、立地条件が悪く僻地ということもあり、いつかは自分自身が生まれ育った地元に戻りたいという思いがありました。

そこで早期退職枠に応募しようと思い、地元で同じく介護士として働くことにしました。しかし、給与水準が低く準公務員との格差を思い知ることになりました。

新しく就職先を見つけるにも年齢的にも状況的にも難しく、こんなことであれば以前の職場に居続けるべきだったと痛感しています。

生活スタイルも深夜勤務が多くなり、体を壊すようなこともありました。激務になり、給与が下がりモチベーションも下がり、悪循環で何も良いことはありません。

早期退職は本当によく考えるべきだと思いました。

(50代・男性)

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変わり映えのない毎日に飽き人生を変えたいと退職。しかし…

憧れの公務員として、きわめて安定的な生活を送っていたのですが、変わり映えのない仕事や、先が見えてしまうことへの張り合いのなさから、自分の人生を変えたいと思うようになりました。

アルバイトでも一生懸命働けば十分やっていけると考え、年収600万円あった公務員の身分を捨てました。適当な事務のアルバイトに応募し生計を立てながら、ライティングなどの副業で稼ぐことにしました。

実際、アルバイト+副業生活を始めると非常に楽で、ストレスも少なくとても快適でした。仕事であくせくしなくて良くなり、仕事の不安で眠れないようなこともなくなりました。

しかし、毎月30万円ぐらいは稼ぐつもりでいたにもかかわらず、実際には月25万円も稼げないような始末でした。

事務のアルバイトや副業ではボーナスも退職金もありません。公務員当時と比べると、収入は半分以下になり、今では年収として300万円あるかどうかも怪しい状態になっています。

こうなると、いくら毎日が少し楽になったとはいえ、経済的な余裕がありません。その状態で緩やかな生活を送れても、将来のことを考えるとかえって焦りが増してしまいます。

公務員を早期退職するには、あまりにも早すぎた気がします。今は後悔しています。

(30代・男性)

文・MONEY TIMES編集部