過剰な反応を呼んだ理由

そんな小林製薬のTwitterの宣伝ツイートが議論を呼んでいる。同社は「ブレスケア」の宣伝として

<飲んだ後のエチケット 小林製薬のブレスケア 久々にマスクをはずして呼吸してみると、気持ちいい。でも、その息油断してないですか? そんな時にはブレスケアで息スッキリ 是非お買い求め下さい!>

というコメントともに、前述のイラスト広告を投稿。SNS上には以下のようにさまざまな声があがる事態となっている。

<なぜ女が臭いみたいな絵に>

<これは性差ない事案>

<飲んだ後って書いてあるから男とか女とか関係ない>

<気にしてる人に売らないと売れないから>

デジタルマーケティング会社のプロデューサーはいう。

「一般的に自身の口臭に気を使っているのは男性より女性のほうが多いと推察されるので、潜在顧客として母数の多い女性をターゲットとする内容の広告を打つのは当然。今回は、男性ではなく女性が発する口臭に男性が迷惑を被るという構図、加えて緩やかにではあるが男性と女性を対立させるという構図が、一部の人に違和感を与えてしまった。差別的な表現などがあるわけでもないので、小林製薬が広告の削除なりなんらかの対応をとる必要はないと思うが、怪訝そうな表情を浮かべるキャラクターを同性の女性にするなど、一部の人から過剰な反応を呼んでしまわないような配慮を、もう少ししたほうがよかったかもしれない」

小林製薬の見解

小林製薬に聞いた。

「該当のTwitter投稿について、削除しておりません。こちらはオーガニックの投稿ではなく、広告による投稿(プロモ広告)です。そのため、もともと公式アカウントのタイムラインには表示されず、検索しても出るものではございません。

『ブレスケア』のTwitterプロモ広告は複数種類ございます。今回の女性がメインの広告に加えて、男性がメインの広告や、男女グループで飲み会を楽しむ様子を取り上げた広告などがあり、ランダムに表示されるようになっております。当社としましては、性別に関係なく多くの皆さまの、アルコールやにんにくによる口臭のお悩みに『ブレスケア』をお役立ていただきたいと考えております。今回の投稿に対する皆さまのご反応は、今後の広告施策の参考にさせていただきます」

(文=Business Journal編集部)

提供元・Business Journal

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