》ネイティブDNAケース
素材:グレード5のチタン製
ケースサイズ: 42mm、厚さ11.7mm
重さ:57gr(ストラップなし)
ムーヴメント: 手巻き(100%スイスで開発、設計、組み立て、141個の部品、19石)
パワーリザーブ :105時間
周波数:3hz(21,600振動 / 時)
精度:±5秒 / 日
駆動方式:手巻き
風防:前面と背面にサファイアクリスタルを採用
防水機能:10気圧防水
機能:時分表示、トゥールビヨン
製造本数:150本限定
販売価格:9898スイスフラン(約148万円から)
T360トゥールビヨンについて、まず驚かされるのがその価格設定だろう。現在、公式サイトでプレオーダー(2023年5月17日15時)が開始されているのだが、150本の限定製造で、9898スイスフラン(約148万円から)という価格を実現。しかも、近年数を増やしている安価なトゥールビヨンとは異なり、トゥールビヨンとムーヴメントの部品は、すべてスイスで設計、製造、組み立てが行われている。歯車からブリッジ、宝石軸受、ピニオンに至るまで、すべてのパートナーの詳細なリストがオンラインで公開されているので気になった人はぜひチェックしていただきたい。
同社はこれまでの作品でも立体的なレイヤード文字盤を生み出しているのだが、そのDNAはT360トゥールビヨンのデザインにもしっかりと継承されている。ブリッジとプレートは立体的な造形に成形され、彫刻作品や建築物を思わせる遠近感、奥行き、ボリューム感を生み出す。6時位置のトゥールビヨンは彫刻的なブリッジで支えられ、複雑でメカニカルな造形、60秒ごとに1回転する動きにより、スケルトン文字盤にほかにはない個性を加えている。
この魅惑的な手巻きのトゥールビヨンムーヴメントは信頼性を高めるため、特に長い開発期間を経て製作されており、通常要求される基準を上回る厳しいテストをクリアしているそうだ。 さきほど紹介したように、ムーブメントとトゥールビヨンの部品は、100%スイスで開発、設計、組み立てを行い、5 位置で微調整によって日差 -5/+5 秒の精度を実現。毎時2万1600振動で、 105時間のロングパワーリザーブを備えている。
T360トゥールビヨンは、グレード5のチタニウムケースを採用しており、従来のコレクションでも採用されていた“ネイティブDNA”と呼ばれるケースと、新たに開発された“ストラトム”ケース、二つのデザインから好みに合わせてセレクトすることができる。
“ストラトム”ケースは四つのビスでベゼルを固定したテクニカルなマルチレベル構造を採用しており、曲線と直線を巧みに組み合わせたフォルム、丁寧な仕上げによって、重厚でインダストリアルな雰囲気のなかに、エレガントでスポーティなデザイン性を感じさせるのが魅力的だ。
ムーヴメント以外のパーツについても、開発、製造に協力したすべてのパートナー企業のリストがウェブサイトで公開されており、すべての部品のコストと起源を確認することができる。
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
提供元・Watch LIFE NEWS
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