レクサスRX500h・Fスポーツパフォーマンス 価格:900万円/マツダCX-60・XDハイブリッド・エクスクルーシブモダン 価格:510万9500円 試乗記
ともに国際派SUV。ブランドの中核と、革新の1台を比較
SUVは世界のさまざまなマーケットでの高い支持を背景に、国内外多くのブランドから多彩な新型車が次々とローンチされている。最新レクサスRXとマツダCX-60も、デビューしたばかりのホットなSUVだ。
RXは、レクサスの中でも世界中でひと際高い人気を誇る。現行モデルは初代から数えて5代目。まだレクサス・ブランドの展開がなかった日本では当初、ハリアーの名称でスタートを切った。現在、ハリアーは主に国内をターゲットとしたモデルとして独立。RXは日本でも、プレミアムSUVとしてのキャラクターを確立した。
一方のCX-60はマツダがプレミアムSUVセグメントに切り込むチャレンジャー。ボディ骨格はもちろんパワーユニットやシャシーなどすべてのメカニズムを新規に開発したブランニューモデルである。すでに存在が明らかにされている「CX-70/CX-80/CX-90」といった新型車とともにマツダの「ラージ商品群」を構成する。
魅力はメカニズム。CX-60は、いまや世界でも少数派となりつつあるFR方式をベースとした駆動レイアウトと、マツダ初の直列6気筒エンジンを組み合わせるなど、世の中の潮流に縛られないチャレンジングな設計が大きな特徴である。
名声が確立したプレミアムブランドに正面から挑むのではなく、独創性に共感を抱くユーザーに個性豊かな作品を提案する手法は、いかにも最近のマツダらしい。