イタリアを代表する避暑地、リゾート地として有名な「コモ(Como)」。こちらがリゾート地として親しまれている理由は、イタリアで3番目の面積を誇るコモ湖の存在です。この湖を中心に町が形成されており、周辺には有名俳優が別荘を持っていることでも知られています。
コモではのんびりとした観光だけでなく、トレッキングや湖水浴などアクティビティを楽しむことも可能。実際にコモを一人旅した私が、余すところなくその魅力を紹介いたします。
目次
1. コモへのアクセスは?
2. コモでできることって何?実はアクティビティが充実!
1. コモへのアクセスは?
コモへのアクセスは、ミラノ中央駅から直行の電車で40分ほど、乗り継ぐ場合は1時間ほどで着きます。コモには「サン・ジョヴァンニ(Como San Giovanni)駅」と「ラーゴ(Lago)駅」の2つがあります。
Googleマップ:サン・ジョヴァンニ駅
どちらに着くかは電車の出発地にもよりますが、いずれもコモ中心地のそばなので安心です。また、ミラノ・マルペンサ空港からもバスや電車で直接向かうことができます。交通手段について詳しく調べたい方は、トレニタリアのホームページをチェックしてみてください。
2. コモでできることって何?実はアクティビティが充実!
コモというと、のんびりとしたリゾート地のイメージがあるかもしれません。実際に、身なりの良い家族や熟年カップルなども見かけました。しかし当時学生で一人旅だった私はのんびりせず、コモ湖周辺をがんがん歩き回っていました。特に楽しかったのは、トレッキングと湖水浴です。
2_1. コモの山中トレッキング
コモ湖は周囲を山に囲まれており、さまざまなコースでトレッキングを楽しめます。町の東側、市街地から向かって右側には、標高約750mのブルナーテ山(Monte di Brunate)の急斜面に沿うようにしてケーブルカーが設置されており、降りた先からトレッキングをスタート。
訪問時は夏真っ盛りの7月、イタリアはどこも猛暑でいても立ってもいられないもの。ですが水辺にあって緑溢れるコモはどこも涼しく、木陰で休憩していると肌寒く感じるほどでした。
この気候であれば、ゆっくりと散歩するのにもぴったりです。少し坂道が多いのですが、多くの道は舗装されているので安心。
30~40分ほど歩くと、山の中腹の開けたスポットからコモ湖を拝むことができます!ここからの景色はコモのハイライトとして印象に残りました。私はコモに着いてすぐにトレッキングを開始。往復1時間半前後のトレッキングでした。
コモ湖のケーブルカー基本情報
- 料金:片道3ユーロ/往復5ユーロ
- 営業時間:6:00~22:30
- 住所:Funicolare Como-Brunate
続いて、もう一つ印象に残ったコモの景色をご紹介。コモに住んでいるイタリアの友人から「湖岸から塔みたいなものが見えるだろ?あれはコモの古城で、そこから見える景色が素晴らしいんだ」と教えてもらったので、そこまで歩いていきました。
こちらの道は全く舗装されていないため、ひたすら砂利道を30分ほどかけて登り続けます。なかなか疲れる道のりでしたが、放牧されている馬を見かけてほっこりしながら、やっとの思いで到着。
この古城は「バラデッロ城(Castel Baradello)」と呼ばれており、中では学芸員さんによるガイドを受けることができます。コモはもともと中世にロンバルディア同盟の領土になるまで、ずっと独立を守り続けてきた国家で、この古城はその当時から利用されてきました。
そして、現在は展望台として利用されている城の屋上に上がると......。
素晴らしい景色が広がっていました!屋根のオレンジと自然の緑と青のコントラストがとっても素敵ですね。この日は快晴で遠くの山まで見渡すことができ、ついたくさん写真を撮ってしまいました。
先ほどの写真とはまた違った趣があって、私も大好きです。この城に来る日本からの観光客が少ないせいか、学芸員さんは私にいろいろと興味を持ってくれました(笑)。
こちらは城の観光なども合わせて、1時間半くらいのトレッキング。ちなみに売店などはないため、散歩を始める前に必ず飲み物を買っておきましょう。けっこう喉が渇きました。
基本情報
- 名前:バラデッロ城(Castel Baradello)
- 営業時間:不定期
- 住所:Via Castel Baradello, 22100 Como CO, イタリア
2_2. 静かに遊べる湖水浴
コモの町からバスで30~40分ほど移動した「オッスッチョ(Ossuccio)」という小さな町には、地元住民やちょっとニッチな観光客が楽しむ湖水浴場があります。
若者はだいたい友達と遊びに来ていたので、1人でいることに若干気恥ずかしさも感じました(笑)。それでも、「俺はこの辺に住んでるんだぞ」というくらいに堂々と、湖を泳いだりビーチタオルを引いて砂浜に寝そべったりして楽しみました。
通常、ホテルやバーなどに併設される湖水浴場または海水浴場は、パラソルやロングチェア、ロッカーなどがありますが、こちらは地元の人が中心に利用する無料の場所。そのため、一切そうした設備はありません。
湖で泳ぐために必要なタオルや日よけは自分で持ち込みましょう。また、泳いでいる間も持ち物は常に目の届くところに置いておきましょう。