第33回のテーマは「奥が深いドボン釣り」。釣れていたポイントが空いたので、即座に移動した吉田。しかしフタを開けると、移動しなかった人のほうが釣ってしまったという何ともお粗末な展開に。
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(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
下流エリアへ移動
高田氏も吉田も、午後はさっぱりアタリが減ってしまった土浦新川での実釣取材。東風によって大きなうねりが川へと入り込み、やがてウキのトップを超えるほどの波高となった。これでは出たアタリを判別するのも難しく、大きなアタリにしか手が出せない。実際、アタっているのかどうかもわからず、竿を上げたら釣れていたとこともあった。
「釣った感がなく、釣れてしまった状態ですよね。どうにか納得のいくアタリを出し続けたいのですが」

波を避けるのであればさらに上流へ行くしか手だてはないけど、果たして釣れるのかどうか。だったらむしろ下流の釣れていたエリアに移動したほうがいいんじゃない。幸い多くの常連が波しぶきを嫌って納竿してしまったみたいだし。
「そうなんですよ。ボクも実は気になっていました。波のうねりはさらにきつくなるでしょうけど、よくアタリがでれば判別もしやすいでしょうから」
フリータイムなんだし移動してみたら?もしかしたら天国が待ってるかもしれないよ。それに野釣りは一にも二にもポイント選択って昔から言うじゃない(笑)。
「ではお言葉に甘えて移動させてもらいます。高田さんはどうなさいますか?」
「ボクはここで粘ってみるよ。いい釣りをしてきてね」
「はい。では行ってきまーす」
移動が吉となった!?
移動といっても今いる所から50mも離れてはいない。ささっと道具を運び、ウキ下を水深に合わせたら即再開だ。
するとそれまで常連が打っていたエサが効いていたのだろうか、何と1投目からアタリがあり尺級を絞る。
「いる所にはいるものですね。いとも簡単に釣れてしまいました。またうねりの中ですが、はっきりアタリが判別できます」

だよね。きっと魚の密度が濃いんじゃない。だから競い食いになって、いいアタリを出す!
これなら22.5尺など必要なさそうな感じだが、ウキが動いているので交換している時間ももったいないと感じるほど。また若い吉田なら、22.5尺など重い部類には入らないのだろう。
しかしそれよりも驚いたのが高田氏の釣りだ。吉田(プラス記者)が移動して一人ポツンと取り残されたと思ったら、直後からウキが動きだし、いつのまにか動きっきりになっていた。
「ウキが動くようになったらアタリがわかるようになったよ。吉田くんには感謝しないとね」