釣りの「厳冬期」といえる2月3月が明けた。この冬は比較的気温は暖かかった気がするが、といって海の状況がマシというわけでもない。私的な釣り事情では今年はやりたくないと思っていた坊主もやった。2023年2月3月、厳冬期の大阪湾の釣行をレポートしたい。
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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
大阪湾奥・須磨以西は壊滅的
この冬は大阪湾奥、それから須磨以西に何度か釣行に行った。水温がわずかに温かいと思われる泉南方面へは、私自身の都合で行くことができなかった。しかし、海水温の情報を見ている限り、大きく変わりはしないので、想像ではあるが同様といったところだろう。

毎年厳冬期は同じことを言っている気がするが、今年は特に壊滅的だった。魚がまったく反応しない。この時期の釣り物といえばメバルだが、かなり良いポイントに入っても3時間粘って2つとか。さすがに体感気温が0℃にも迫る気温の中で、なかなかアタリさえこないと、釣りというものが、やたら無意味な苦行に思えてくる。

ただ須磨では、小さなメバルがちょこちょこ出たタイミングもあった。何かパターンを掴めば、もう少し釣れたかもしれない。
大潮周りにプランクトン過多
今年の厳冬期の海の特徴として、大潮周りにプランクトンがわーっとわいた。これはもう本当に几帳面なほど大潮にわいて、しばらく留まった。昼の赤潮、そして夜光虫。これでは釣りにならない。

プランクトン過多の海では、魚は呼吸がしにくいらしい。プランクトンに優先的に海中の酸素を吸い取られるからだ。酸欠で活性が下がる。これはもう仕方ない。

夜光虫もプランクトンの一種である。ちゃんと「ヤコウチュウ」という名前がある。ちなみに赤潮と同じプランクトンで、赤潮原因生物としては「ノクチルカ」と言われるらしい。
青ラメが有効?
昔、同好のライトゲームアングラーと話していて聞いたのだが、「夜光虫の海では青ラメがいい」という。その理由までは聞いていないが、あるいは、青い光を発する夜光虫に溶け込むからだろうか?あくまでその場で聞いた俗説ではあるが、まあ参考にしてみてもいいかもしれない。