個人的にはこれを否定的に解しており、人格も識見も素晴らしいが、300万円の供託金がどうしても用意できない、という人が立候補もできないというのはおかしいと思います。売名目的や、落選覚悟で立候補することにより他候補の票を減らして共倒れを狙うなど、あまり感心しない理由で立候補する人も確かにいるのですが、それは民主主義のリスクと考えるべきなのではないでしょうか。少なくとも、供託金を引き下げる取り組みは今後進めていかねばならないと思っております。
陸上自衛隊のヘリコプター事故は、機体の位置が特定され、乗員の発見と殉職の確認作業が続いています。御霊の安らかならんことをひたすら祈ります。
機影がレーダーから消えた地点と海没地点は約4キロ離れており、8トンの重量の機体が海流で流されたとは考えられず、その間は陸地への墜落を避けるべく、困難な状況で懸命に飛行していたということなのでしょうか。そうだとすればその時間はどれほどであったのか、二人のパイロットのどちらも手動の救難信号であるトランスポンダーを操作しなかった(できなかった)のは何故なのか、今後フライトレコーダーやボイスレコーダーの発見・解析が急がれます。
陸・海・空自衛隊のどの事故もそうですが、事故発生時は大々的に報道がなされても、時が経つにつれて原因究明や改善の報道は少なくなります。しかし、殉職された自衛官の御霊に応えるためにも、これらもきちんとフォローしてもらいたいものです。
先週12日水曜日、就役したばかりの水産庁漁業調査船「開洋丸」(橋本高明船長)を見学する機会を得、得るところ大なものがありました。世界第6位の排他的経済水域(EEZ)、世界第3位のEEZ海水量を有するわが国の水産資源調査体制はさらに強化していかなければなりませんし、漁業者に対して資源管理を求める際には、正確なデータが無くては説得力を持ちません。開洋丸の航海の安全と、橋本船長以下乗組員各位のさらなる活躍を祈ります。
今般、自民党鳥取県連会長選挙が行われ、無投票で引き続きあと2年間、私が5期目を務めることとなりました。同じ者がいつまでもやるべきものではありませんが、鳥取県からあるべき自民党の姿を示すため、微力を尽くしたいと思います。
コロナ禍で3年間中断されていた鳥取県東部の中学校の修学旅行が再開されました。どの学校もディズニーランドと共に国会見学は行程に必ず入っており、初当選以来、都合のつく限り私自身が短時間でも話をするように努めております。
私の出身校である鳥大附属中学は、国会見学の後、墨田区の空襲資料館を見学し、夜は舞浜の宿泊先で平和学習として私が講演する機会を設けられました。政治色は一切排して、いかに平和を構築するかを話したのですが、とても難しい作業でした。何故日中戦争や敗戦必至の太平洋戦争に突入したのか。空気に左右される世論、己の組織や利害を優先する近視眼的な政治・行政・メディア財界の体制は、今でも共通する面があるように思われてなりません。
来週からは春の大型連休に入るのですね。皆様ご健勝にてお過ごしくださいませ。

石破茂氏Twitterより 編集部
編集部より:この記事は、衆議院議員の石破茂氏(鳥取1区、自由民主党)のオフィシャルブログ 2023年4月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は『石破茂オフィシャルブログ』をご覧ください。