目次
3. バジリカ・ディ・サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ
4. 内部装飾の壮麗さと迫力の彫刻群は必見!

3. バジリカ・ディ・サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ

教会の名称をカタカナで表記するとこんな感じ。かなり長い名前です。その意味は「バジリカ=聖堂」、「サンティ="聖"の複数形」、「アンブロージョ・エ・カルロ=アンブロージョとカルロ(ここが二人の名前になっているためサンティが複数形になります)」、「アル・コルソ=コルソの」というように、一見すると長くて分かりにくいのですが、意味を分けて読んでみるとそんなにややこしくはありませんね。

豪華な内装に驚き!ローマ散策中に立ち寄りたいおすすめの教会
(画像=『たびこふれ』より 引用)

教会の建設が始まったのは1612年のこと。父であるオノーリオ・ロンギと、子のマルティーノ・ロンギ親子によって設計されました。クーポラ部分が完成したのは1668年で、ピエトロ・ダ・コルトーナ作、ファサード部分は1682年にルイージ・オモデイ枢機卿(すうききょう、ローマカトリックの教で教皇=法王の選挙・補佐をする聖職位で教皇の最高顧問という位置付け)によって作られたそう。

歴史ある教会であることは間違いありませんが、この立地に建てられているということを考えても、有力な権力者の力添えがあったのだなと感じることができます。

また、この教会は元を辿れば1471年から歴史が始まっており、現在の教会は建て替えられたものだそうです。建て替えられたといっても300年以上前のことになるので、改めてローマが持つ歴史の深さを感じ取ることができる建物の一つと言えますね。

4. 内部装飾の壮麗さと迫力の彫刻群は必見!

豪華な内装に驚き!ローマ散策中に立ち寄りたいおすすめの教会
(画像=『たびこふれ』より 引用)

バジリカ・ディ・サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソは、ポポロ広場やアウグストゥス廟にも近い好立地。この教会を歴史ファンの方だけでなく、美術ファンの方にもおすすめしたい理由は内部の装飾があまりにも美しいからです。また、教会は入場無料。お買い物途中に、ぜひ訪れてみてください。

先ほど載せた写真を見れば分かるかと思いますが、これだけ豪華な教会は他でもあまり見かけることができません。まず、祭壇部分はカルロ・マラッタ(マラッティと表記することもあります)によるもの。彼は後期バロックの画家で、ラファエロにルーツを持つ古典的な技法を活かした作風が特徴です。

フレスコ画はジャチント・ブランディによるもので、クーポラ内部の天井画は彼の作品です。彫刻はフランチェスコ・カヴァリーニの作品。

豪華な内装に驚き!ローマ散策中に立ち寄りたいおすすめの教会
(画像=『たびこふれ』より 引用)

外観からは想像できないほどの細やかで壮麗な装飾が美しく、感動的です。豊富な資金源があったからこそ実現する豪華な内装は、想像を絶する迫力。この教会がガイドブックにあまり載っていないのが不思議なぐらいです。

豪華な内装に驚き!ローマ散策中に立ち寄りたいおすすめの教会
(画像=『たびこふれ』より 引用)

柱の大理石部分はボーダー柄になっていて存在感があります。一つ一つの装飾を作るのに、どれだけの時間がかかったのかということを考えると気が遠くなりそう。現代のようにさまざまな便利グッズがあったというわけではないので、職人の手仕事がこの教会を作り上げていると言えますね。