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地元民と日本人が力を合わせて整備した渓流沿いの秘湯
まとめ
地元民と日本人が力を合わせて整備した渓流沿いの秘湯
さて、嬉しいことに瞑想寺の階段登りでかいた汗を流すのに最適な温泉が近場にあるという。
チェンダーオ洞窟に至る道からちょいと左手に入った小道は、舗装されていないでこぼこ道だ。ここを慎重に走っておよそ20分。前方に「ワイルドライフ・リサーチ・ステーション」の表示が見えたところで、バイクを停めた。
左手に、渓流のせせらぎ。その河原に土管がずらりと並んで、そこへパイプを伝って温泉が流れ込んでいる。土管の湯に手をつけて、温度をはかる。適温の土管を選んで、ゆっくりと身を浸す。「あー、うー、極楽、極楽」思わず声が出る。

汗が出て来たら土管から出て、川の中へ。水は浅いが、腹這いになれば全身が清冽な水に包まれる。透明な流れの中に魚が見える。
仰向けになると、大木の茂みの隙間から木漏れ日が降ってくる。ツーリングの疲れが、みるみる癒されてゆく。
川から土管へ、土管から川へ、何度往復したことだろう。

河原にはミネラルを舐めに無数の蝶が集まってくる。背後の草原では、水牛が草を食んでいる。
川向こうには、この温泉を発見したカレン族が暮らす村が見える。のどか過ぎる。このまま眠れたら、どんなにか幸せなことだろう。
まとめ
チェンマイ市街地からチェンダーオまでは、80km少々。約1時間半のドライブ&ツーリングだ。瞑想寺に登ってから土管温泉に入っても、ゆったりした日帰りコースとなる。河原の土管温泉に更衣室などはない。タイ式にバスタオルで体を覆って水着や浴衣に着替える。タイでは、温泉でも全裸になってはいけない。
文・写真・クンター吉田/提供元・たびこふれ
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