専門家の見解

2つの表を見比べた上で、NordVPNのデジタルプライバシー専門家である、ダニエル・マークソン氏は、以下のように分析しています。「アメリカ、インド、ブラジル、インドネシア、パキスタン、日本など共通してどちらにもランクインしている国が6カ国あります。このことから、インターネット利用者数とVPNの検索ボリュームはある程度比例していることがわかると思います」

VPNの検索ボリュームランキングに入っており、インターネットの利用者数ランキングに入っていないトルコは、インターネット規制が厳しいことで知られています。たとえば、2021年にトルコではSNSや動画配信サービスの規制強化が行われました。そのため、規制回避を求めてVPNへの検索ニーズが大きくなっている可能性があります。

なるほど、トルコではインターネットの規制が厳しいのでVPNを使ってその規制をかいくぐる為に検索ボリュームが増えているという原因がありそうですね!

VPNの検索ニーズが高まったその他の理由として、ダニエル・マークソン氏は、「VPNの検索ボリュームランキングでランクインしているイギリス、ドイツ、韓国などはコロナ禍の影響が考えられます。さらに、日本の東京では、コロナ禍前は24%しかテレワークが普及していませんでしたが、コロナ禍に入ると50%以上に拡大しました」とコメントしています。 コロナ禍の影響でやはりテレワークの普及により全体ではセキュリティ意識が向上してのボリュームの増加がみられるようですね

1万人当たりの「VPN」検索ボリュームの国別ランキング

更に、純粋にその国でのVPNの検索ニーズを調べるために人口1万人当たりのボリュームを調査されています

最近話題のVPNってご存じですか?ネットセキュリティを高めるVPNの世界のニーズ調査結果が面白い!あなたのIPも見えてるかチェックできるサイトも紹介
(画像=出典:PRTimes、『FUNDO』より引用)
最近話題のVPNってご存じですか?ネットセキュリティを高めるVPNの世界のニーズ調査結果が面白い!あなたのIPも見えてるかチェックできるサイトも紹介
(画像=出典:PRTimes、『FUNDO』より引用)

この結果を見ると、インターネットやSNSが軍や国によって規制されている国が上位を占めています。国民が自由にインターネットを利用するためにはVPNを使った通信を利用する必要があり、必要に迫られてVPNを検索していることがよく分かります。

このランキングでは日本は67位アメリカが62位、フランスが59位と先進国での検索ニーズはあまり変わらないという結果だったようです。