「コノシロ」まで出世すると縁起が悪い?

関東では耳慣れない「コノシロ」という名前。
実はこの名前、江戸時代に縁起が悪いとされた事からあまり使われず、江戸では出世が「コハダ」までとされたのが理由だそうです。
なぜ江戸時代に「コノシロ」という名前の縁起が悪いとされたのか、その理由を解説します。
「コノシロ」の名前の由来
コノシロという名前の由来にはいくつかの説があります。
一説では、コノシロは「飯代わりになるほど大漁に取れた魚だった」事が由来としています。
「飯(コ)」の「代(シロ)」になる魚でコノシロとなったんですね。
また、「コハダ」という名前は、体表がまるで子供の肌の様子から付けられたともいわれています。
漢字での表記は「子肌」ではなく「小鰭」、ヒレを意味する「鰭(はた)」から来ています。
武家にとって縁起の悪いとされた魚「コノシロ」
飯代わりになるというほどたくさん取れるコノシロですが、江戸幕府は武士が食べるのを禁止していました。
それは「コノシロ」という名前が「この城」に繋がり、「この城を食う」や「この城を焼く」に聞こえる言葉が縁起でもないとされたからです。
禁止されていても食べたいコブ〆
縁起の悪い魚とされ、武士が食べるのが禁じられていたコノシロですが、寿司文化が発達してきた中で「コノシロのコブ〆」が登場すると話が変わります。
これまでは骨も多く食べづらいため、食べなくても困らなかったコノシロ。
しかし、新しく非常に美味しい食べ方が発明されたので、武士階級も「コノシロのコブ〆」をなんとか食そうとしました。
とはいえ、幕府のお達しもあり口にはできませんでした。
そこで「コノシロ」ではなく、成長前の「コハダ」だから問題ないという屁理屈にも似た回避策が考えられました。
コノシロとコハダの違いは大きさだけです。
そこであくまでも「コハダ」と言い張って「コノシロのコブ〆」を武士たちは口にしたともいわれています。
幕府のお達しがある中、屁理屈を並び立ててでも食べたい、「コノシロのコブ〆」はそんな一品だったようです。
まとめ
シンコは昔から江戸っ子に愛されてきた寿司ネタです。
そして非常に仕込みに非常に手がかかることから寿司職人の腕の見せ所でもある寿司ネタでもあります。
出世魚なので、成長するごとに名前が変わっていきますが、シンコ→コハダ→ナカズミ→コノシロという名前以外にもツナシやハビロ、ジャコといった別名があります。
提供元・FUNDO
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