目次
「嫉妬する人」を見つければ、自分に合った仕事がわかる
才能をうまく使えるフリーランスは「短所を克服しない」
「嫉妬する人」を見つければ、自分に合った仕事がわかる
ゆぴ:
八木さんは「体系立てて伝える」才能を持っていますが、それを「本を書く」「メソッドをまとめる」「動画で話す」などの仕事に転用していますよね。
「この才能なら、この仕事がいい!」というのはどうすればわかるんですか?
八木:
自分が「嫉妬する人」を探すといいと思います。
嫉妬するのは「そんなこと自分にもできる!」と思うからであり、自分とその人との「才能」が近いからこそなんです!
ゆぴ:
嫉妬にそんな裏側が!
八木:
多くの人は、自分から遠い存在を目標にして、短所を改善しようとします。
でも、本当に真似したほうがいいのは「身近」な「嫉妬する人」。その人をロールモデルにして、どんな仕事をしているのか、どんなスキルを持っているのかを観察するのが、才能を活かす近道です!
八木:
逆に嫉妬しない仕事は、自分には才能がない証拠なので、憧れだけで仕事を選ぶと失敗する可能性が高いです。
ゆぴ:
なるほど、嫉妬する人がやっている仕事を真似るって新しいですね。
ゆぴ:
自分の才能に向いているっぽい仕事を見つけたら、あとはどうすればいいですか? トライアンドエラーを繰り返すしかない?
八木:
それはそうですね。
僕の場合も、対面コーチングを100回くらいやったり、セミナーで大人数を相手に教えたりしてきましたが、どれも向いていなくて、最終的に本と動画を通して伝えるところに落ち着きました。
どれも「体系立てて伝える」ことに変わりはないけれど、その才能がどんなことで活かされるかはやってみるしかないです。仮説を立てて、トライして、より精度の高い仮説を立てていきましょう。
八木:
フリーランスには、ラクな道を取ろうとしてもがかない人も多いですが、選んだ仕事を天職にする工夫をし、精一杯もがくことも大事かなと思っています。僕もこれまでずっともがいていたし、いまも絶賛もがいているところです(笑)。
自分の才能をうまく活かすために、どんどんもがいてください!
才能をうまく使えるフリーランスは「短所を克服しない」
ゆぴ:
八木さんが思う、自分の「才能」をうまく使えているフリーランスは、どんな人たちですか?
八木:
才能を使って「自分をタグ付けできている人」ですね。
「自分はこういうことが得意ですよ」とアピールできないと、仕事はやって来ません。そのために、自分の「才能」を人の役に立つ形に言語化しておくこと。
僕は最初、「自己理解を徹底的に深めるプログラム」と打っていたのですが、これではあまり興味を持ってもらえませんでした。しかし「やりたいこと探しを終わらせられるプログラム」と言語化してからは、めちゃめちゃ問い合わせが来るようになりました。
ゆぴ:
第三者に刺さるように自分の「才能」を表現するんですね。
八木:
あと、これはすごく大事なことなんですけど、フリーランスこそ、短所は克服しないでください。
ゆぴ:
えっ!?
八木:
短所を克服することに時間を割くよりも、自分の「才能」を磨いて尖らせることに注力したほうが、フリーランスとして結果が出やすいからです。
僕は苦手な「人付き合い」を手放したおかげで、本を書いたり、発信をしたりすることに全力を注げるようになりました。
それに、短所があることは社会貢献なんですよ。
ゆぴ:
社会貢献……?
八木:
フリーランスは、人脈作りや経理、マネジメントなど、すべてを自分でやらなくちゃいけないけど、どれも外注することができますよね。
短所があるからこそ、人に頼れる。人に頼ることは新しい仕事を生み出すことなんです!
何でもかんでも自分でやってしまいがちだけど、「人に頼ることは社会貢献」だと考えれば、グッと頼みやすくなりますよね。
ゆぴ:
たしかに。その視点はなかったです。
八木:
そして、誰かに頼むことで得た大切な時間は、すべて自分の「才能」を伸ばすことに注力する。
フリーランスはどうしてもクライアントに向き合う時間が長くなりがちですが、もっと内側に目を向けて、ぜひ自分の「才能」と向き合ってみてください!