Twitter APIの有料化を発端に、多くのTwitterクライアントアプリがサービスの提供を停止する中、にわかに再注目されているのがアプリ版ではなく「ブラウザ版」のTwitterです。
これまでTwitter APIは多くが無料で提供されていましたが、2023年2月9日に有料化が発表されました。発表は突然で、詳細な情報も不十分でした。そして、いわゆる「Twitterクライアントアプリ」は多くがTwitter APIを利用していたため、サービスの提供停止に追い込まれました。
(引用:feather公式ツイッターより)
そこで前述の通り、再注目されているのが、アプリではなく「ブラウザ版」のTwitter。詳細は後述しますがTwitter Blueのサブスクリプションが年間で4,800円ほど安く、なおかつTwitter APIの仕様変更の影響を受けません。また新たな変更の導入も、アプリ版よりブラウザ版が先行する傾向にあります。
なお、アイコンは4月7日までに再び青い鳥に戻っています。このように改めて注目される「ブラウザ版Twitter」。今回は改めて、ブラウザ版Twitterの利用メリットやアプリ版との違いなどを詳しく解説します。
ブラウザ版Twitterを利用するメリットやアプリ版との違い
ブラウザ版Twitterを利用するメリットやアプリ版との違いを詳しく解説します。
Twitter Blueのサブスクリプションが年間4,800円安い
Twitter Blueとは、Twitterの有料サブスクリプションサービス。投稿済みのツイートを編集したり、ユーザーネームの横に青いチェックマークを付けたりなどの特典を受けたりすることができます。
Twitter Blueの特典のひとつが、自分のツイートが「おすすめ」に表示されることが容易になるという点。「おすすめ」はTwitterがユーザーに対して提供する、関心のあるアカウントやツイートを自動的に選択して表示する機能で、Twitterのアルゴリズムによって選別されます。このアルゴリズムは2023年3月31日にオープンソース化され、Twitter Blueのユーザーのツイートが優先的に選ばれていることが判明しました。
参考:GitHub
参考:Twitter社公式サイト
Twitter Blueのユーザーはアカウントやツイートをより効果的にアピールすることができるということを意味しており、表示回数を増やしたいユーザーにとって非常に魅力的なメリットと言えます。
Twitter APIの仕様変更によるクライアントアプリ終了の影響を受けない
先述した通り、Twitter APIの無料提供終了に伴い、さまざまなサードパーティアプリや外部ツールが終了しています。しかし当然ながらブラウザ版のTwitterはTwitter社によって運営されているため、仕様変更による影響を受けることはありません。
ブラウザ版Twitterのアイコンが「青い鳥」から「柴犬」に一時的に変更
Twitterは、2023年4月4日未明に、ブラウザ版Twitterに表示されていた青い鳥のアイコンを、柴犬に一時的に変更しました。
あくまでアイコンの変更は一時的なものでしたが、「ブラウザ版Twitterは、アプリ版よりも各種機能やUIの変更の反映が早い」とは言えるでしょう。