自分の価値観を言語化してトリセツに
これは仕事の話に限らない。人生を生きる上で自分はどんなことに楽しさを感じるのか?逆に苦痛を感じるのか? こうした価値観はしっかり言語化しておき、トリセツとして持っておくのが良いと思う。とりわけ40歳までが理想だと思う。その根拠を述べたい。
筆者は酒を飲まない。一時的に高級ワインを買って飲むことをやってみたが、全然続かなかった。酒の席で頑張って騒いでみたりしたこともあったが、どうしても冷静さを追い払えず「何やってんだろ」と冷めた目で自分自身を俯瞰してしまう。そもそもおいしいとも思えないし、不健康でルーティンも崩れるのが嫌だし、大人数でバカ騒ぎよりマンツーマンで静かに深い話を語り合う方が楽しい。
だから「酒飲めないなんてつまらないやつ」「人生確実に損してる」などと言われたこともあったが、以上の理由から自分は基本的に酒は飲まないと決めている。
また、人付き合いをする上でもトリセツは確実に機能する。あまり自分の世界に閉じすぎるのも問題だが、付き合って不幸になる人は最初から自分の世界に入れないことはQOLの観点から極めて重要になる。
筆者の中でも「この項目に当てはまる人とは付き合いをしない」と決めているものがある。たとえばその1つが「お互いにリスペクトのない関係性は持たない」である。リスペクトの態度がない関係を無理に作っても絶対に続かない上、お互い不幸になる。これは過去の人生で幾度となく経験してきた。たとえ目先の利益がありそうだと分かっていても、これはルールとして自分に課している。
それから自分自身がマイナスの存在にならないようにも意識していることがある。その1つが「夜誰かにメッセージを送らない」である。
往々にして、夜はオーバーポジティブやその逆に攻撃的、悲観的になりがちだ。夜のテンションで誰かにメッセージを送り、朝に後悔する経験を重ねて来たので今はもう絶対にしないようにしている。よしんば、問い合わせが多く来て夜に文章を作ることがあっても、よほど簡単な内容のものだけか、もしくはその場では送信せず必ず早朝にもう一度見て送信する。これをするようにして失敗は減った。
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40歳、人生の折り返し地点である。それまでの人生経験を棚卸しすることで、他者評価による自分自身の強みや弱み、価値観はある程度見えてきているはずだ。それを元にトリセツを持っておき、自分自身、それから自分と関わる相手のQOLを高めることに活用できると思うのである。
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