新人を含めGW明けに仕事を辞める人が増えている。転職はそう何度もするものではないが、転職時に絶対にやってはいけないNG行為がある。

「これくらいならいいだろう」や「うっかり」という容易な気持ちや考えであっても、重大なNG行為となって法律違反や逮捕の危険性さえはらんでいる。

では、転職時に注意したいNG行為とはいったいどのようなものなのだろうか。最も注意したいNG行為から見ていこう。

NG行為1:顧客情報や独自ノウハウ、技術の持ち出し

前職で業務上知り得た顧客情報や独自ノウハウ、技術などを不正に持ち出すことは厳禁だ。雇用契約を結ぶ際に誓約書や秘密保持契約書などに、守秘義務やその範囲の記述があるはずなので、一度目を通しておくといいだろう。

特に同業他社へ転職する場合、そうした情報などを持ち出したい誘惑にかられるかもしれない。しかし、逮捕されるケースもある。

例えば、2021年にはソフトバンクの元社員が営業上の秘密を転職先である楽天モバイルへ不正に持ち出した疑いで逮捕されたことが明らかになった。2022年には、不動産会社の元社員が転職先の会社に顧客情報を不正に持ち出した容疑で逮捕されている。

では、顧客情報を持ち出してはいけないのは当然として、営業活動などで何度も顔を合わせているような相手と転職後に連絡をとるのもNGだろうか?

その判断は難しいが、前職の営業活動を邪魔する形でなければ道義的には許されそうだ。例えば、前職での取引内容に抵触しない、別部署の仕事を紹介してもらうことなら問題にはならないだろう。