3)モバイル決済のシェア拡大、銀行事業への進出 →米国でのモバイル決済ユーザー数で2019年にスターバックスを抜き首位、2021年には4,390万人が使用。 →アップルにしてみれば、4.15%の金利で消費者から潤沢な資金の調達が可能に。 →iPhoneをお財布ケータイもといデジタル・ウォレットとして浸透させる一環で銀行事業に進出、いずれ業種別のシームレス化に? →世界のモバイル決済アプリ使用者数で中国アプリのアリペイとウィチャット・ペイが1位と2位、後発ながらアップル・ペイは3位でユーザー数は約5億人。中華圏に対し、アップル決済圏の構築も視野に入る。

特に銀行事業の進出をめぐっては「購入履歴やiPhoneな度のデータを通じ携帯電話で顧客の与信を測定が高精度で可能と想定され、貸し倒れが少なくても済むなら預金金利を他の銀行より高い水準に設定することが可能だろう」(市場関係者)との指摘も聞かれます。

しかし、日本人にとって年利4.15%の高金利口座なんて夢のまた夢。インフレの国との違いを見せつけられた感があります。仮に日本でどこかの銀行と提携して同様のサービスを展開しても、ここまで高金利はあり得ないでしょうから。

編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK –」2023年4月19日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。