家庭でよく使う家電と言えばテレビ。実際にどのくらい電気代がかかっているのか知っていますか? 実はテレビの種類やサイズによって消費電力は異なります。この記事では、テレビの電気代の計算方法や節約方法について解説します。

テレビの電気代の計算方法

テレビの電気代は、消費電力と使用時間によって変わります。

【完全ガイド】テレビの電気代はどれくらい?有機ELなど種類別比較と計算方法、節約のコツ
(画像=消費電力とは、家電を動かすときに使用する電力のこと。テレビ本体や取扱説明書に記載されているW(ワット)という単位で記載されています。使用時間は自分が実際にテレビを見る時間やつけっぱなしにしている時間をもとに計算してみましょう、『オトナライフ』より引用)

以下で、テレビの電気代を計算する方法を説明していきます。

消費電力と1kWhあたりの電気料金から算出する方法
一般的なテレビの電気代は、(消費電力×使用時間)÷1000×(1kWhあたりの電気料金)で計算できます。

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(画像=この式に、消費電力と使用時間、1kWhあたりの電気料金をそれぞれ入力すれば、テレビの電気代が求められます。「消費電力」は、テレビ本体や取扱説明書にW(ワット)という単位で記されているのでこれを使います。「使用時間」は自分が実際にテレビを見る時間やつけっぱなしにする時間を当てはめてください。「1kWhあたりの電気料金」は契約している電力会社やプランによって異なりますので、契約書などをご確認ください、『オトナライフ』より引用)

たとえば、消費電力が125Wの40インチの液晶テレビを1日に4時間見た場合。1kWhあたりの電気料金が27円だとしたら、テレビの電気代を求める計算式は以下のようになります。

・(125W×4時間)÷1000×27円 = 13.5円

つまり、1日に13.5円、1カ月だと405円(13.5円×30日)の電気代がかかっているということです。

電力会社やプランによって変わる電気料金
2016年4月1日以降、電力自由化によってさまざまな電力会社やプランから自由に電気契約を選べるようになりました。そのため今回は主に1kWhあたりの電気料金を「27円」として試算していきますが、電力会社によって値段は異なります。さらに電力会社によっては割引キャンペーンを展開している例もあります。

参考までに東京電力エリアでサービス展開している電力会社の、1kWhの電気料金を一覧で比較してみましょう。

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(画像=新電力会社といってもこのようにさまざまあるため、業者選びに迷う人は少なくありません(ロゴは各社公式サイトより引用)、『オトナライフ』より引用)
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(画像=『オトナライフ』より引用)

新電力各社は、昨今の世界情勢などの影響による電力需給ひっ迫につき、新規申し込みの停止や料金プラン見直しを進めています。最新の電気料金は必ず各社の公式サイトを確認してください。

テレビの種類別の消費電力と電気代の例

テレビの消費電力は、テレビの種類やサイズによって異なります。

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(画像=一般的に、液晶テレビはプラズマテレビや有機ELテレビよりも省エネで、画面が大きいほど消費電力は高くなります、『オトナライフ』より引用)

液晶テレビの平均電気代
液晶テレビは、バックライトの光で液晶分子をコントロールして映像を映し出す仕組みです。近年の液晶テレビは、LEDバックライトを採用しているため省エネ性能が高くなっています。

液晶テレビの平均的な消費電力は、40インチで約125W、60インチで約218W。1日に4時間テレビを見たと仮定し1kWhあたり27円として計算すると、40インチで1時間あたり約3.4円、60インチで1時間あたり約5.9円の電気代がかかっていることになります。

プラズマテレビの平均電気代
プラズマテレビは、ガス放電によって発光するセル(画素)を使って映像を映し出す仕組み。プラズマテレビは色彩表現やコントラストが高い反面、消費電力も高いのが特徴です。

プラズマテレビの平均的な消費電力は、42インチで約350W、50インチで約415W。1日に4時間テレビを見たとして1kWhあたり27円として計算すると、電気代は42インチで1時間あたり約9.5円、50インチで1時間あたり約11.2円です。

有機ELテレビの平均電気代
有機ELテレビは自発光する有機材料を使って映像を映し出す仕組みで、色彩表現やコントラストが高く、薄型化や曲面化が可能です。

しかし消費電力も高く、有機ELテレビの平均的な消費電力は、48インチで約257W、65インチで約421W。1日に4時間テレビを見たとして1kWhあたり27円として計算すると、48インチで1時間あたり約6.7円、65インチで1時間あたり約11.4円の電気代がかかります。

テレビのサイズ別の消費電力と電気代の例

テレビのサイズは一般的に「インチ」や「V」で表記され、画面の対角線の長さを示しています。「インチ」と「V」の違いは、インチがフレーム部分を含めた画面全体の大きさで、V型はフレームを含まない液晶のみの大きさです。

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(画像=たとえばドンキ製品の倍の解像度かつ“受信料不要”で話題となった「STAYER 4K対応チューナーレステレビ」は、43V型です (画像は「STAYER」公式サイトより引用)、『オトナライフ』より引用)

そのため、40インチと40V型ではサイズが異なる点に注意しましょう。

消費電力はテレビのサイズが大きくなるほど高くなります。 以下で、テレビのサイズ別の平均的な消費電力と電気代を詳しく紹介します。なお、算出する電気代は1日に4時間テレビを見たと仮定して計算します。

【小さめ】24・32インチのテレビの平均電気代
小さめのサイズである24・32インチの液晶テレビの場合、消費電力は24インチで約50W、32インチで約85W 。1kWhあたり27円として計算すると、24インチで1時間あたり約1.4円、32インチで1時間あたり約2.3円の電気代がかかります。

【中型】40・46インチのテレビの平均電気代
中型サイズである40・46インチの液晶テレビの場合、40インチで約125W、46インチで約150Wの消費電力です 。1kWhあたり27円として計算すると、40インチで1時間あたり約3.4円、46インチで1時間あたり約4.1円の電気代がかかります。

【大型】65・80インチのテレビの平均電気代
65・80インチのテレビなどの大型のサイズになると、より電気代は高くなります。液晶テレビの場合、65インチで約218W、80インチで約350Wの消費電力です。1kWhあたり27円として計算すると、65インチで1時間あたり約5.9円、80インチで1時間あたり約9.5円の電気代となり、小さいサイズのテレビと比較して約4~5倍も電気代が上がります。