ジャンクフードは食べない
問題は見た目だけではない。肥満はありとあらゆる生活習慣病の入り口という点にある。健康の危険信号が肥満という形で知らせてくれていると考え、体型維持に努める必要がある。ジムで多少汗をかくくらいでは、摂取カロリーには遠く及ばない。そのため、とにかく肥満につながるものを徹底的に排除することが最重要である。
ジャンクフード、デザートを控えることから始めるといい。「仕事が忙しいから」とラーメン、パン、お菓子、牛丼を常食している人は、「目先の時間と健康寿命を交換している」と考え、多少面倒でもできるだけ自炊で野菜を多く使用する方がいい。
一般的に食事の手間と健康は比例する。これをするだけでかなり改善されるが、できれば白米の代わりに玄米に変えたり、脂質や糖質の多いものを避けて、大豆を積極使用するのがおすすめだ。筆者は上京して親元を離れたときには、玄米と大豆を水につけて少し発芽させて調理していた。栄養価が高めるためである。
少食に慣れるそして一番おすすめしたいのが「少食に慣れる」ということである。体の代謝の老化は食欲の衰えより圧倒的に早いため、20代の感覚のまま30代後半以降も食べると健康を害する。だから30代に入ったら意識的に少しずつ少食に慣れる習慣を勧めたい。
少食はメリットづく目だ。食費が減り、食後のパフォーマンス低下を防ぎ、さらには次の食事をおいしく感じられる。また、あらゆる研究結果が少食に抑えるとサーチュイン遺伝子が稼働して、細胞の若返り効果まであることを示している。いいことしかない。
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世の中のメディアは、「この夏野菜がすごかった!」みたいに「これさえ食べれば健康になれる」と言わんばかりに一点突破主義で健康を推してくる。これを真に受けると健康と称されるものを大量に食べてしまうことにつながり、不健康になるという皮肉な結果が待っている。年齢を重ねたら「いかに健康的なものを食べるか?」ではなく「いかに不健康なものを食べないか?」の方が重要だと思うのだ。
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