テレビ局報道局の姿勢
テレビ局関係者はいう。
「18年にNHKは自局の『Rの法則』(Eテレ)でMCを務めていた元TOKIOの山口達也が未成年女子への不適切行為で書類送検されたことを報じ、その結果、大手メディアが一斉に報じたことで山口の芸能界引退につながったことがあった。NHKの報道局は情報が入ってきて公に報じる社会的意義があると判断すれば、よほどの事案ではない限り、基本的には自局の判断でニュースとして扱う。岡本カウアンの会見についても、当事者が実名で日本外国特派員協会という公式な場で、大手芸能事務所の元社長から受けたという被害体験を語り、全国紙各紙も報じている以上、報道局としてはニュースで扱わないほうが不自然だと判断したのではないか。
NHKに限らずどこの民放各局の報道局も同様の方針だが、バラエティやドラマ、情報番組で多くのジャニタレが出演していることもあり、民放の報道局はニュースで扱うことは自粛しているのだろうし、情報番組にいたっては現在進行形でジャニタレを起用しているので扱うのは無理。一部の局がネットニュースのみでアリバイ的に記事化しているが、それが現状では精いっぱいだろう。
ただ、今回NHKや新聞各紙、さらにはキー局系のニュースサイトやTBSのラジオ番組が扱ったことで、ジャニーズをめぐる報道環境が明らかに転機を迎え大きく変わったことは事実だ」
ジャニーズ事務所「透明性の高い組織体制および制度整備を重要課題」
気になるのはジャニーズ事務所の反応だ。事務所はBBCの報道後、
「2019年の前代表の死去に伴う経営陣の変更を踏まえ、時代や新しい環境に即した、社会から信頼いただける透明性の高い組織体制および制度整備を重要課題と位置づけてまいりました」
というコメントを発表しているが、スポーツ紙記者はいう。
「会見が行われた12日には『文春オンライン』がジャニーズのNEWSの小山慶一郎とAAAの宇野実彩子の熱愛を報じたが、スポーツ紙もテレビ局の情報番組も見事にスルーしている。メディア側が事務所との関係を考慮して報じない面もあるし、事務所に扱ってよいかを確認して『スルーで』と言われれば従うほかない。BBC報道後の今もなお、ジャニーズによる事実上のメディアコントロールは健在であることを物語っている。
ジャニーさんの姪である(藤島)ジュリー(景子)社長は、ジャニーさんが元SMAPマネージャーで現CULEN代表の飯島三智さんを次期社長に推していてジュリーさんのことを後継者として認めていなかったことをわかっていた。また、いまだに事務所内にジャニーさんを信奉する空気が残っていることをジュリー社長は疎ましく感じているともいわれており、事務所がジャニーさんを擁護する姿勢を見せることはないし、これを機に『ジャニーさんの会社』というイメージとの決別を進めていくだろう」
(文=Business Journal編集部)
提供元・Business Journal
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