<目黒>物語のある写真。ヘルムート・ニュートン氏の展示
アートギャラリー「LOWW(ロウ)」では、4月16日(日)まで「INTERNATIONAL IMAGES. GALLERY」によるヘルムート・ニュートン氏の写真展を開催する。
同氏は、1920年ドイツ・ベルリン生まれ。『VOGUE UK』『VOGUE PARIS』などと契約を締結し、ファッション・フォトグラファーの第一人者として活躍したアーティストだ。
マゾヒズムやサディズム、フェティシズムをともなう官能的なスタイルにどこかスタイリッシュさを感じさせる同氏の作品。まるで映画のワンシーンを観ているような写真構成と、それを可能にするディレクションは天才的といえる。
1984年に同氏は、自身の“最高傑作”を集めたポートフォリオのコレクション「Private Property」のプロデューサーとして、ノーマン・ソロモン氏を迎え入れた。
同展では、ソロモン氏が生前彼からフィルム所有権を取得し、独占販売権を財団より認められている「Private Property Colletion」の中から選定されたものを見ることができる。ファッション界に多大な影響を与えた巨匠の作品を目にしてみては。
INTERNATIONAL IMAGES. GALLERY Exhibition Photos by Helmut Newton
会期:開催中~4月16日(日)
会場:LOWW
休廊日:毎週水曜日
所在地:東京都目黒区大岡山1-6-6
WEBサイト(公式):https://www.loww.co.jp/
<京橋>映画界の巨匠・大島渚氏の世界を解き明かす展示会
東京・京橋の「国立映画アーカイブ」では、『愛のコリーダ』や『戦場のメリークリスマス』など、数々の名作を世に送り出した映画監督・大島渚氏の映像世界と創作の舞台裏を解き明かす展示会を8月6日(日)まで開催する。
同展は、大島氏自らが体系的に遺したフィルム断片やセットイメージ図などの作品資料・創作ノートなどの個人資料をもとに、その挑戦的な知性と行動の多面体に迫る。
企画の監修には、それらの資料を明るみに出した大著『大島渚全映画秘蔵資料集成』(2021年)の編著者である樋口尚文氏を迎え、同書の構成を踏襲しつつ独自のコーナーも加えることで、その苛烈な映画人生を俯瞰する。
会場では「劇場予告篇集」のほか、坂本龍一氏、真鍋理一郎氏、林光氏、武満徹氏、三木稔氏といった、大島映画を彩る作曲家たちの音楽の視聴も可能だ。
また4月11日(火)~5月28日(日)の期間は、これまでの作品を見ることができる上映企画「没後10年 映画監督 大島渚」も開催。展示とあわせて映画を鑑賞することで、作品をより深く理解できるだろう。
没後10年 映画監督 大島渚
会期:開催中~8月6日(日)
休室日:月曜日および5月30日(火)~6月1日(木)
会場:国立映画アーカイブ 展示室7階
所在地:東京都中央区京橋3-7-6
WEBサイト(公式):https://www.nfaj.go.jp/exhibition/nagisaoshima2023/上映企画
会期:開催中~5月28日(日)
会場:国立映画アーカイブ 小ホール[地下1階]
所在地:東京都中央区京橋3-7-6
休映日:月曜日
WEBサイト(公式):https://www.nfaj.go.jp/exhibition/oshima202303/#section1-1