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キャブレターのない車でも暖機運転は必要?
自動車メーカーの見解は「不要」だが……
無用なアイドリングは逆にトラブルを招くことも
最もおすすめなのは“暖機走行”

キャブレターのない車でも暖機運転は必要?

必要なのは暖機〇〇だった!最新の車では暖機運転は必要?逆にトラブルを招く?
(画像=『MOBY』より 引用)

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一昔前の車では、出発前にエンジンをかけておき、エンジンをあらかじめ温めておく「暖機運転」が、当たり前のように必要とされていました。

一昔前は燃料噴射装置にキャブレターを使用しているのが一般的であり、このキャブレターが冷えている状態では、燃料噴射量が安定せず、アイドリングを不安定にするとされていたからです。

しかし、現在販売されている車には、燃料噴射装置には電子制御のインジェクションが使われており、キャブレターを使用している車はありません。

キャブレターのない車でも、暖機運転は必要なのでしょうか?

自動車メーカーの見解は「不要」だが……

必要なのは暖機〇〇だった!最新の車では暖機運転は必要?逆にトラブルを招く?
(画像=『MOBY』より 引用)

@norikko/stock.adobe.com

まず、「現在販売されている車に対して、暖機運転は必要なのか」を自動車メーカーに問い合わせてみると、「通常、暖機運転は必要としていない」という回答が得られました。

ガソリンエンジン車、およびハイブリッドカーやバッテリーEVと、様々な形態の車がありますが、いずれの動力源でも、暖機運転は不要というのがメーカーの見解のようです。

筆者が過去に、新型車の商品研修会に参加し、メーカーのエンジニアに同様の質問をしても、回答は同じでした。ただし、超ハイパフォーマンスカーに関しては、1分から2分程度暖機運転を行ってからスタートしたほうが、トラブルは少なくなる可能性があるとも話していました。

暖機運転が不要になった理由には、先に挙げた燃料噴射装置の電子制御化や、低温状態でも十分に潤滑するエンジンオイルの高品質化が挙げられます。ドライバーができることは、定期的にエンジンオイルを交換し、オイルの品質を高い状態で維持してあげることくらいになるでしょう。