・この会社に入れた自分は本当に幸せだ ・同僚はみんな、同じ釜の飯を食った仲間だ ・だからこの会社のために何でもやるぞ

どっかの部族が新成人にバンジージャンプやらせたり、ヤクザが新規加入者と盃交わすのと本質的には同じことなんですね。

ちなみに上記3要素、筆者は「ホップ・ステップ・社畜の三段活用」と呼んでいます。

特に重要なのは3番目ですね。「アレがやりたい、コレがやりたい」じゃなく、会社に与えられた仕事は何でもやる前提のメンバーシップ型ですから。

ポテンシャルのある人材を採用するだけでなく、最終的に「会社に言われたことは何でもやるぞ」というメンタルセットにして職場に配属するまでが人事部門のミッションなわけです。

なんてことを言うと「信じられない!ホントにそんなこと考えてるの?」と思う人も学生や外資しか知らない人の中にはいるかもしれません。

でも神様は優しいですね。そんな人のために格好のサンプルを用意してくれています。

【参考リンク】伊藤忠商事の入社式の様子がすごい。生演奏にダンサー付き→「昭和か?」「きっつ」「商社は勝者だな」

昭和じゃないですよ!令和5年、今年の入社式ですよ!

あと地方のオーナー企業じゃないですよ!日本を代表するエクセレントカンパニー伊藤忠商事の入社式ですよ!

大勢の現役社員に拍手で迎えられ、生演奏にダンサーが舞い踊る中、赤カーペットの上を一人ずつ進んで、社長に挨拶。そして大画面には、実家から見守る家族の姿も……

きっとあの若者たちはみな「伊藤忠に入れた自分は幸せ!」「社員は家族!」「言われたことは何でもやるぞ!」という立派なサラリーマン戦士として各職場に巣立っていくことでしょう。

以降、 岐路を迎えている日本型の研修 日本企業に足りないのは〇〇〇〇〇〇

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Q:「専門外の仕事を上手くキャリアに取り込むには?」 →A:「キャリアの幅を広げるチャンス到来!と前向きに考えてみては」

Q:「社外のユニオンに加入するメリットは?」 →A:「あるとすれば会社と全面的に争う場合、ですかね」

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編集部より:この記事は城繁幸氏のブログ「Joe’sLabo」2023年3月23日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はJoe’s Laboをご覧ください