黒坂岳央です。
「仕事=生活費を稼ぐため」これは昔、筆者が持っていた思考である。確かにこれは事実かもしれない。過去記事、3億円もらっても今の仕事は続ける?でも触れたが実際多くの人にとっては「仕事は生きるために仕方がなくするもの」という位置づけになっている。
だが、最近よく感じることとして、仕事は明らかにお金以外のメリットも複数あるし、それらは仕事以外からは決して得ることができないものだということだ。筆者の視点で思うところを取り上げたい。

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人間の欲求はあの有名なマズローの欲求段階説で表すことができる。これは非常に面白く、本当に子供から老人まで老若男女あらゆる人に通じる話だ。
人とコミュニケーションを取っていると、相手の悩みはどの階層に位置するものか?が透けて見える。人の価値観は多様だが欲求は極めてシンプルであり、ほぼすべての悩みはマズローで説明が可能だ。
仕事をすることによるメリットの1つ目は承認欲求を満たすことができる点である。相手から「ありがとう」「助かりました」と自分の仕事を通じて感謝の言葉をもらうことができれば、自己愛が満たされる。
SNSでは金持ち自慢や実績自慢をする人をよく見るが、これはあまり健全とはいえない承認欲求の満たし方に思える。自慢をすると相手は笑顔で聞いても、内心では要らぬ嫉妬を生むし同じ相手に過去にした自慢はもう通じないからいずれ必ず枯渇するためだ。
だが仕事を通じた承認欲求は嫉妬の代わりに感謝を生むし、報酬も得られる。Win-Winの関係で健全かつ持続可能性でもある。