(アンフォラの展示物)

ここには、古代の船の模型と、船で運搬していた巨大な水がめと、ワインを入れて運んでいた壷(アンフォラ)が展示されています。アンフォラは最初、紀元前15世紀ごろのレバノンからシリアの海岸に現れて古代世界に広まり、古代ギリシア・ローマにおいてはブドウ、オリーブ・オイル、ワイン、植物油、オリーブ、穀物、魚、その他の必需品を運搬・保存するための主要な手段として用いられました。ワインを運ぶ船に固定するためにワインの壷は同じ大きさ、同じデザインに統一されていました。古代からこのような規格があったのは驚きですが、考えてみれば、揺れる船で運ぶにはしっかりと固定されなければならず、固定場所と壷は同じ規格でないと不便ですからね。
(ロンドンの大英博物館に展示されたギリシャで進化したアンフォラの壺)

ワイン運搬用の壷, よく壷の形状を見てください。全て統一規格のように同じ形をしています。壷の下部の形状をご覧ください。細くなって、最後はとがっていますが、これは船にその壷がすっぽり入る穴の開いた板があって、それで固定するためです。古代はそんな大きな船はありませんから、どの運搬船も揺れたことでしょう。それにしても、地中海世界のワインの輸出に、統一規格の壷があったのは、非常に興味深いですね。


8世紀にナポリやリグーリアの漁師がここに定住し始め、今でも人口の大部分を占めています。 第二次世界大戦中、ポルト・サント・ステファノは連合軍に大規模に爆撃され、ほぼ完全に破壊されました。 町は1950年代に再建されましたが、建築資材には古い石すべてを使用して巧妙に再建されたため、古い街並みがそのまま残っていたように感じます。
この街のいいところは、イタリアでは駐車場を探すのが大変苦労しますが、駐車スペースが海沿いにあり、しかも空いています。釣りをしている人も多く、何をするでもなく散歩しているひと、それぞれに日曜日の時間をのんびり過ごす姿がいい。癒されます。(マンションの中央に巨大なブーゲンビリアが、今にマンション全部を覆い尽くそうですが、切り取らないのがイタリアの優しさかな??)

(文:ドルチェビータ)
文・写真・ドルチェビータ/提供元・たびこふれ
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