筆者に1kgアオリヒット

何度も落としながら狙ってみると、5回ほど落とし直したところで私に待望の初バイト。1kgほどのイカが釣れた。

この釣果で感じたのは同じエギを長い時間見せ続けても見切られないこと。そして、ボトムに執着しているのではないかということだ。

船からエギの距離が遠くなるほどライン角度の問題でシャクったときのエギ上昇幅が小さくなる。シャクリでスイッチを入れ、姿勢で抱かせているのは間違いない。

しかし、まだ水温が低い時期であることから、シャクリ回数が多かったり、バーチカルを意識しすぎたりすると、ボトムからの距離が離れすぎてしまい追尾できていないのではないかと仮説を立てた。

この仮説をもとにオモリを軽くし、仕掛けが流される方向で調節してシャクる際にリールをハンドル1回転していたのを半回転に変えた。すると5回以上落とし直したときにヒット。同じタイミングで同行者にもヒット。

カラーパターンとしては緑か青にアタリが集中している。ほかにダブルヒットしたときもグリーン系であった。

遠征ティップランエギング釣行で2.5kg「レッドモンスター」登場【沖縄】同行者にも良型が好ヒット(提供:週刊つりニュース西部版 総合学園ヒューマンアカデミー福岡校フィッシングカレッジ トーナメントプロ専攻 2年 江口睦日)

釣行2日目

釣行2日目は初日の傾向から、リールをハイギアからローギアへと交換し、より潮の影響を受けさせるためにリーダーを2号から3号へと太くした。

初日は波風があったがこの日は完全ベタナギ予報であったため、仕掛けを遠くに流すことは難しいであろうと考え、流さずにボトムから距離をださずにシャクる方法を考えた。

レッドモンスター登場

午前9時出港。ポイントに着き、仕掛けを落とすと仕掛けが真下に落ちていく。昨日の釣り方はできないので、リーリングとシャクリで調節していくローギアに交換していて正解だった。

ボトムから離さないようにアクションを開始。初日と違い苦戦したが、ていねいに何度も流していると、レッドモンスター(アオリイカのアカイカ型)がヒット。

水面付近で強烈な引きをしてくれた。船べりに寄せると横抱き(イカがエギ本体を抱いているだけでハリに掛かっていない状態)であった。船長が冷静にネットイン。

遠征ティップランエギング釣行で2.5kg「レッドモンスター」登場【沖縄】筆者にきたレッドモンスター(提供:週刊つりニュース西部版 総合学園ヒューマンアカデミー福岡校フィッシングカレッジ トーナメントプロ専攻 2年 江口睦日)

その後、同じポイントで同行者が1kgほどのイカをグリーン系で釣った。そして、流し直してコウイカがヒット。沖縄ではコブシメやクブシミとも呼ばれているそうだ。同じくこちらもグリーン系のエギ。この日は潮と風がなく苦戦した釣行となった。

ホテルに戻り前日に釣れたイカを食べた。天ぷら、刺し身などは身が軟らかくとてもおいしかった。地域、海域によって近縁種であっても性格や味に違いがでるのは非常に面白い。