コロナ禍により人と会う事が減り、メールやチャット、ZOOMのようなビデオ会議などコミュニケーションのスタイルが大幅に変わった現在、人間関係の悩みも形を変えています。
本稿は世界中で行われている人間関係の研究でも「これは知らなかった」「心理学って面白そう」と感じられる目から鱗の研究を多数紹介した、内藤誼人著「世界最先端の研究が教える新事実 人間関係BEST100」から一部を抜粋・再構成して紹介します。今回は自分自身の思い込みにより人間関係が変わってしまう事に関する研究です。
「たぶん好かれる」「たぶん私は気に入ってもらえる」
そういう明るいことをイメージしながら会うようにするのです。すると、不思議なもので、本当に相手に好かれます。逆に、「私に否定的な態度をとってくるはず」「私が若造だから冷ややかに接してくるはず」などと考えていると、本当に相手はそういう態度をとってきますから、要注意です。
こういう現象を、心理学では、「予言の自己成就」と呼んでいます。自分の頭の中で考えていたことが、そのとおりの結果になってしまう、という現象です。ですから、人に会うときには、好かれることだけ考えていたほうがいいのです。

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