目次
静岡駅周辺のみどころ
最後に
静岡駅周辺のみどころ
静岡県に行くときは静岡駅周辺に宿をとることが多いので、ご当地グルメや徒歩で行ける範囲の見どころにも(散歩程度ですが)出かけるようにしています。
1. 2023年度は大河ドラマ館もある静岡浅間神社
静岡駅からバスでも行けますが、徒歩で15~20分ほどで静岡浅間神社へは行けるので、この日は徒歩で向かいました。写真は静岡浅間神社へ続く浅間通り入り口にある鳥居です。浅間通りには色々なお店が軒を連ねています。
静岡浅間神社は、神部(かんべ)神社・浅間(あさま)神社・大歳御祖(おおとしみおや)神社の三社を総称して静岡浅間神社といいます。境内には麓山神社、八千戈神社、少彦名神社、玉鉾神社の四社も鎮座しています。その七社を巡って御朱印を貰う「七社参り」をすることができます。
浅間通りから信号を渡って赤鳥居を潜ると最初に大歳御祖神社(おおとしみおやじんじゃ)があります。主祭神は大歳御祖命です。
続いて、八千戈神社(やちほこじんじゃ)を参拝します。主祭神は八千戈命(大国主命)です。
大拝殿です。こちらは神部浅間両神社の拝殿で、文化11(1814)年に竣工されました。楼閣造りで高さが25mあり、ひときわ立派な建築になっています。
大拝殿の前にある舞殿です。江戸時代後期に造営された社殿中唯一素木造りで、立川流彫刻も施されています。他の朱塗りの建物に比べると素朴な感じがします。
舞殿のさらに前に楼門があります(参拝の順序が逆だったかも...)。神部神社と浅間神社の楼門で、総漆塗で、彫物には「水呑の龍」「虎の子渡し」などがあります。
大歳御祖神社から参拝を始めたので、一番奥にあったのが玉鉾神社です。御祭神は国学の四大人と言われる羽倉東麿・岡部真渕・本居宣長・平田篤胤です。
その近くに少彦名命神社がありました。神部神社の末社十四社の神々を相殿に祀っています。さらに、県内唯一の医薬の神でもあり、御酒の神として、また芸能を広め民生を整えられたことにより芸能の神としても信仰され、県内外からの参拝者が絶えないとのことです。
2. 麓山神社と静岡県の「しず」の由来と言われる賤機山(しずはたやま)からの眺望
かなり急な石段を登ってきました。何段あったか数えていなかったので、帰京後に調べてみましたら百段階段と呼ばれているそうです(もっとあったような気がしましたが)。
百段階段を登ったところにあったのが、麓山(はやま)神社です。大山祇命を主神とし、日本武尊を配祀しています。
麓山(はやま)神社からもさらに山道が伸びていました。まだ時間があるので登ってみました。
途中にこんな看板がありました。実は、静岡浅間神社の背後の山は賤機山(しずはたやま)と呼ばれていて、ハイキングコースになっているようです。どおりで麓山神社に向かっていた人たちが戻ってこないと思っていたら、参拝の後に皆さんハイキングをしていたんですね。
登り始めて5分もすると静岡市内を一望できるところに出ました。
山頂に到着です。百段階段を登り始めて15分くらいでしたが、けっこう膝はガクガクになりました(笑)。静岡市戰禍犠牲者慰靈塔があり、市民の憩いの場になっているようです。
再び百段階段を下りて静岡駅に戻りました。
豆知識ですが、賤機山(しずはたやま)は標高171mで山の南側半分を浅間山(せんげんさん)といい、 「シズオカ」の「シズ」の由来といわれています。
2023年3月現在、静岡浅間神社境内には大河ドラマ館があるせいか、多くの観光客の姿がありました。
【静岡浅間神社・賤機山 基本情報】
- 住所:静岡市葵区宮ヶ崎町102-1(静岡浅間神社)
- TEL:054-245-1820(静岡浅間神社代表)
- アクセス:JR静岡駅北口より、しずてつジャストラインバス安倍線バス「赤鳥居 浅間神社入口」下車
3. 家康公の銅像がある駿府城公園
静岡浅間神社から静岡駅に戻る途中にある公園です。二重の堀と美しい石垣に囲まれた公園で、徳川家康が天正13(1585)年に築城し、大御所として晩年を過ごした駿府城の遺構です。現在は東御門・巽櫓、坤櫓が復元されています。
3月の彼岸ごろに訪れましたが、早咲の桜が満開でした。写真に写っている櫓はは坤櫓(ひつじさるやぐら)です。
【駿府城公園 基本情報】
- 住所:静岡市葵区駿府城公園1-1
- TEL:054-255-6868(公園管理事務所)
- アクセス:JR静岡駅から駿府城公園東御門橋まで1.7km
4. ちょっと気になる建物など
駿府城公園から静岡駅に戻る途中、気になったものたちです。
静岡県庁の本館入り口です。静岡県庁本館は国指定有形文化財(建造物)に指定されています。昭和12(1937)年完成です。
こちらは静岡市役所のレトロな建物。昭和9年に完成した庁舎で、国の登録有形文化財に指定されています。
プラモデルのパーツのような郵便ポスト。本物の郵便ポストで、投函に来る人が結構いました。
なぜプラモデルのパーツのようなデザインなのか?
それは、静岡市の観光交流人口の増加を目的としたプロジェクト「静岡市プラモデル化計画」第1弾で、2021年3月に普通の姿からこの姿になったそうです。静岡県にはプラモデルメーカーのタミヤ模型やバンダイの本社があり、さらに自動車メーカーや楽器メーカーなど製造業がたくさんあります。
こういう遊び心いいですよね。
最後に
いかがでしたでしょうか。最近は、有名観光地よりも、ご当地限定のネタを深堀りする記事を書くことが多くなりました。富士山や伊豆の温泉、浜名湖のうなぎももちろん良いですが、「それだけじゃないんだよなぁ~」と静岡に行くたびに思う今日この頃です。
こうしてニッチなスポットを訪問していると、なぜか色々な情報が入ってくるようになりました。限られた時間にそれぞれ訪れているので、まだまだ行きたい場所がたくさんあります。次回のネタも仕込み中ですので、また静岡ネタでお会いしましょう。
文・写真・えいた/提供元・たびこふれ
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