拾い釣りでポツポツ

ハワセで誘う私にもアタリがあり、食い込むのを待ってハリに乗せた。アワせずにゆっくり巻き上げて20cm前後のカサゴをゲット。剛君も同型をヒットさせて「ボウズは逃れました」と笑う。

しばらくしてまた結心君がカサゴを釣った。食い渋り時になかなかセンスがいい。どんな釣りが好きなのと聞くと、「釣りは全部好きだけど、シラハエのミャク釣りが好きです」と予想外の回答。小さなアタリを拾うのがうまいことに納得だ。

船長はポイント移動を繰り返すが、船中でたまにカサゴの姿が見られる程度の激渋状態だ。

深場で25cm頭に連続ヒット

午前10時すぎ、満潮に変わった。気温も上昇して暖かくなってきた。そのころからアタリが徐々に出始めた。「今日は深いポイントの方が釣れるので、50~60mある深場を攻めていきます」とアナウンスが入る。

「釣れた!」と結心君が良型を連発する。やるなぁと思いつつ、負けてはいられないと仕掛けを緩めて底にハワせる。ギュイーンと引き込まれて20cm前後のダブル。結心君も「ヤッター」とダブルで続く。

ポツポツと釣れるなか、ハワセより穴ボコを探っていく探り、即ち縦の誘いに反応がいいと感じた。波が高い日はカサゴは巣穴に潜ってしまうので、目の前にエサを持っていき上下に誘うのだ。ヒットパターンをつかんだので、自分の釣り座から可能な範囲を広く探っていく。

カサゴ船で25cm頭にトップ23匹【愛知・まとばや】水深50mの深場で連発まとばやでカサゴキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版 APC・鬼頭佳嗣)

午前11時を過ぎたころには風が収まって穏やかな海況となり、アタリの間隔が短くなってきた。グン、グググンと明確なアタリがきた。重みを味わいながら23cm強のカサゴを釣り上げる。剛君も重連でヒットさせてピースサイン。結心君の腕前は素晴らしく、ベテランの大人を数的に常に先行している。沖上がり前には「今までより引きが強い!」と25cmの大型カサゴをゲットした。

目標のダブルツ抜け達成

午後1時に納竿。荒海のため前半は苦しんだが、ナギになった後半はアタリがよく出て楽しく釣ることができた。

カサゴ船で25cm頭にトップ23匹【愛知・まとばや】水深50mの深場で連発まとばやでカサゴのダブルツ抜け達成(提供:週刊つりニュース中部版 APC・鬼頭佳嗣)

私がキープした釣果はカサゴ16~24cm17匹、剛君も同数、そして結心君がサオ頭の23匹だった。強風高波の厳しいコンディションだったが、少年アングラーは圧巻のパフォーマンスを見せ、「すごく楽しかった。今度は伊良湖沖を体験したい!」と元気な笑顔を見せてくれた。

本稿が出るころは春も深まり気候的に釣りやすくなっていると思う。天気と相談し、沖合に出られる波の穏やかな日を選んで釣行すると好釣果に恵まれる可能性が高くなる。さらにその日が小潮、長潮、若潮の緩い潮回りなら最高だ。保険の師崎前でも家族分のオカズ分は十分釣れるだろう。

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<週刊つりニュース中部版 APC・鬼頭佳嗣/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
まとばや
出船場所:師崎港
この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年3月31日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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