先月カサゴ釣りデビューを果たした友人の剛君から「高校1年生の息子が僕の話を聞き、釣果を見てカサゴ釣りにぜひ行きたいと息巻いています。同行お願いします!」とお誘いを受けた。どの趣味も若い世代の確保が重要。二つ返事で了解した。3月3日は卒業式で休校とのこと。平日の方が乗船者が少なく釣りやすいので、私も代休申請をして臨んだ。
●愛知県のリアルタイム天気&風波情報
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・鬼頭佳嗣)
まとばやでカサゴ釣り
当日は愛知県・南知多町師崎のまとばやからカサゴ狙いで出船した。前日の雨による強風が懸念されたが、高気圧が張り出してギリギリ伊良湖沖まで行ける程度に弱まる予報。
良い方を期待して出かけたが、出発直前に船長から「天気予報以上に風が吹いており海が荒れています。安全第一で師崎前で釣ります」と現状説明があった。こうなると、カサゴは口を使うより身の安全確保のため穴に入ってしまう。厳しい釣りが予想されるが、安全第一を心がけてダブルツ抜け(20匹)を目指そうとワイワイ話す。
少年アングラーの結心君は「船釣りができるだけでうれしい」と目を輝かせている。船釣りは2回目で、乗り物酔いには強いとのこと。それでも高波に備えて揺れの少ない操舵室真横の右舷胴の間に座ってもらい、彼を挟むようにミヨシ側が私、トモ側に剛君が位置した。
剛君は、新調したダイワのネライX2.1mと電動リールダイワシーボーグ300Jを結心君に渡し、自分はレンタルにするという英才教育(?)を施した。
20cm弱カサゴから顔出し
船は定刻の午前7時に出港、5分もしないうちにポイントに到着した。仕掛けはミキイト4号、ハリス2号30cm、金袖9号3本バリの胴つき仕掛け。オモリ60号。エサはサンマの切り身が支給された。切り身は端にハリを掛けて海中の回転を防ぐ。皮側から刺さないと持ちが悪くなることも覚えておきたい。
午前7時5分を過ぎたころにスタート。軽い物は重しを乗せるかくくらないと飛んでしまうほどの強風だ。天気は快晴。「水深35mです。徐々にかけ下がって50mくらいになります」とアナウンス。1投、2投とアタリがない。何度かのポイント移動を経て、「きた!」と結心君がサオを曲げた。20cm弱のカサゴ。船中第1号だ。
「アタリはあるんだけど乗らない」と言うので、「食い渋りのときはアワせずにハリに乗るまで待つといいよ」とアドバイス。直後に彼は22cm前後のカサゴを釣り上げた。