こんにちは。田澤ともきです。
今日は、パキスタンとの国境の都市パンジャーブ州のアムリトサルという街をご紹介いたします。インドは多宗教の国といわれるのですが、皆さんはスィク教はご存知ですか?日本で公開されるインド映画「ケサリ」の主人公たちもスィク教と呼ばれる人たちなのです。とにかくエネルギーがとてつもない場所をご紹介します!
目次
1. インドのパワースポット「ゴールデンテンプル」
2. 聖者たちの食卓に潜入!
1. インドのパワースポット「ゴールデンテンプル」

ゴールデンテンプル、正式名称はハリマンディール・サーヒブといいます。実はゴールデンテンプルという名称では他の宗教にも同じ名前の寺院があるのです。この寺院を祀っているスィク教はヒンズー教、イスラム教の両方の影響をうけており、建築様式はその2つの様式を合わせた形です。大理石に寺院を囲む池などはタージマハルを思わせます。
ターバンを巻く兵士スィク教
ヒンズー教徒を守る武士達によって作られたといわれているスィク教、男性はターバンを巻いています。女性は寺院に入る時は必ず頭を隠して寺院の中に入ります。もちろん外国人、ほかの宗教の方も入場可能ですが、男性は頭を布で覆わなくてはいけません。
1469年からヒンズー教とは異なる形で、且つ共存しながら成長してきたスィク教は仏教にもキリスト教にも通ずる点が多く武術や条件反射などに長けている人が多かったため昔から戦士や警察、自衛隊が多いのです。
今年日本でも公開されたインド映画「ケサリ」もターバンを巻いたスィク教兵士達の世界史に残る武勇伝を映画化したものです。
池に反転した姿が美しすぎる、行くなら夜もおすすめ

みてください!この美しい寺院。ゴールデンテンプルまではリニューアルされたヨーロッパの街並みのような道を通っていきます。ここからもうインドじゃないような光景です。
そして、靴を無料で預かってもらった後、足を清めていよいよ階段を降りると、そこには月夜で照らし出された黄金寺院がありました。あまりにも美しすぎてもう何時間でも眺めていたい気分になりました。
2. 聖者たちの食卓に潜入!

24時間365日参拝者が向かうゴールデンテンプル、ここには寺院の他に宿泊施設や、水飲み場、そして食堂があります。ここでは500年も続いている無料の食事をふるまうためにボランティア活動が毎日行われており、だれでも食べる事ができるのです。ベルギー人の監督がこの寺院のドキュメンタリーを撮影し、「聖者たちの食卓」という邦題がつき、ネットやTVで日本でも非常に話題になりました。
聖者の台所でチャパティを作ってきました
じつは、ゴールデンテンプルに行ってやりたかった事がありました。それは「食べる」のではなく「作る」事。忙しそうにお皿を配っているスタッフの人にお願いして、食堂で手伝いがしたいと申し出ると、広い食堂から階段を上り、上の階につれていかれました。
そこには、たくさんの扇風機(その日は32度)と10mはあると思われる大きな低いテーブルの上に鶏の卵みたいにチャパティの種が置いてあります。テーブルを囲んで、小さな四角の台の上でチャパティを作りミルクレープのように重ねていきます。
大きな生地をひきちぎって、小さく丸める人、丸めた生地を伸ばす人、伸ばした生地を集めてかまどへもっていく人など、すべてがシステムになっていて、たくさんの人がいるにもかかわらず、とても静かな気がしました。

残念ながら作っていた写真はありませんが、食堂でふるまわれていた豆カレーの写真はこれです。
ゴールデンテンプル内のスタッフは非常に親切で、丁寧です。私がここをパワースポットだと言い切ったのは、エネルギーが人を変えるからです。この場所の雰囲気は、ゴミを捨てたり、悪い事をしようとする気になれません。そしてたくさんのボランティアがこの美しい寺院を何百年も守っているのです。