ペルー太平洋岸の最北端に位置するトゥンベス州の州都、「Tumbes(トゥンベス)」。南緯3.5度と赤道に近く、熱帯気候に属する常夏の街です。街の傍らを流れるトゥンベス川河口の汽水域には国内最大のマングローブ林が広がり、「Santuario Nacional Los Manglares de Tumbes(トゥンベス国立マングローブ保護区)」として大切に守られています。栄養豊かな汽水域は、さまざまな海の幸を育む天然のゆりかご。コンチャ・ネグラ(フネガイ科の二枚貝)やカニ、イセエビの仲間ランゴスタや牡蠣など、ここで頂くシーフードはどれも鮮度抜群です。

今回はマングローブとシーフードの街、トゥンベスの魅力をご紹介しましょう。

目次
まずはトゥンベスの街を散策
マングローブ林を巡るボートツアーへ行こう

まずはトゥンベスの街を散策

ペルーの首都リマからトゥンベスへは、飛行機で約1時間50分。空港から市内へは、車でおよそ20分です。

常夏のペルー・トゥンベス探訪。マングローブとシーフードの街へ
(画像=『たびこふれ』より引用)

トゥンベスの「Plaza de Armas(アルマス広場)」。真っ青な空と公園の緑のコントラストが鮮やかですね。真っ赤なブーゲンビリアも咲き乱れ、南国らしい解放感溢れる広場になっています。

常夏のペルー・トゥンベス探訪。マングローブとシーフードの街へ
(画像=『たびこふれ』より引用)

広場正面のステージには、高さ12mほどの音響設備のようなものがありました。その中央には、ペルーを代表する彫刻家ビクトル・デルフィンによる"2つの世界の出会い"という作品が飾られています。トゥンベスの豊かな自然を舞台に戦った、インカ帝国の酋長チリマサとスペイン人侵略者を表しているそう。明るくトロピカルな雰囲気のアルマス広場の中で、今にも叫び出しそうなチリマサのリアルな彫刻はひときわ異彩を放っていました。

常夏のペルー・トゥンベス探訪。マングローブとシーフードの街へ
(画像=『たびこふれ』より引用)

このちょっとオリエンタル調な教会は、「Iglesia Matriz San Nicolás De Tolentino(サン・ニコラス・デ・トレンティーノ親教会)」。トレンティーノの聖ニコラスはトゥンベスの守護聖人です。

常夏のペルー・トゥンベス探訪。マングローブとシーフードの街へ
(画像=『たびこふれ』より引用)

教会の横には、ホテルやカフェが並ぶ小洒落た通りが延びています。モザイク模様が施された階段も可愛らしく、そぞろ歩きにぴったり。入り口にあるコンドルとビクーニャを模ったモニュメントが目印です。

マングローブ林を巡るボートツアーへ行こう

常夏のペルー・トゥンベス探訪。マングローブとシーフードの街へ
(画像=『たびこふれ』より引用)

街中を散策した後は、マングローブ林クルーズに出かけませんか?トゥンベス国立マングローブ保護区のスタート地点、「Puerto Pizarro(ピサロ港)」へは市内から車で約15分。レストランで食事を取ったり散歩を楽しむ地元市民で、港内はいつも賑わっています。

常夏のペルー・トゥンベス探訪。マングローブとシーフードの街へ
(画像=『たびこふれ』より引用)

貝殻のアクセサリーなど、可愛いお土産もいろいろ!ユニークなデザインのTシャツや水着も売られていました。

常夏のペルー・トゥンベス探訪。マングローブとシーフードの街へ
(画像=『たびこふれ』より引用)

ピサロ港発のボートツアーは市内旅行代理店のほか、現地で直接申し込むこともできます。ツアーではマングローブ林に暮らすグンカンドリやサギなどの野鳥ウォッチングを楽しんだ後、沖に浮かぶ「La Isla del Amor(愛の島)」という砂浜で小休憩。ここでは泳いだりボート遊びができるほか、新鮮なシーフードも味わえます。

常夏のペルー・トゥンベス探訪。マングローブとシーフードの街へ
(画像=『たびこふれ』より引用)

ツアーでは、絶滅危惧種アメリカワニの保護・繁殖活動を行っている「Zoocriadero de Cocodrilos(クロコダイル飼育園)」にも立ち寄ります。体長最大6m超という大型のアメリカワニたち。寝そべっている姿はちょっとだらしがないですが、ふとした動きや目線には獰猛さ(どうもうさ)が表れていますね。