通話中の音声を録音する機能がないiPhone。その理由は、Appleの本拠地であるアメリカでは、多くの州で法律により同意を得ない通話の録音が禁止されているためです。
そこで今回は、iPhoneで通話を録音したいときに確実に通話録音できる外部機器やガジェットをご紹介します。
iPhoneで通話録音するメリットと注意点
iPhoneだからといって、決して「通話録音ができない」というわけではありません。
通話中の音声録音機能が備わっていないiPhone。それでも録音できれば、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、録音するメリットと注意点について解説します。
【メリット】通話内容を記録・整理・保管できる
手軽にスマホで録音できれば、通話の内容を記録・整理・共有できます。重要な通話なら、録音データを保管しておくことで法的問題が発生した場合に証拠として機能することも。なお日本の法律において、盗聴行為や秘密録音自体は犯罪ではありません。
【注意点】モラルとして相手の了承が必要
犯罪ではないといっても、無断録音については「モラル」を考慮する必要があります。前述したようにiPhoneに通話録音機能がないのは、アメリカの約13の州が「通話の録音」「書き起こし」に全当事者の同意を必要とするため。相手の同意を得ずに録音した場合、裁判で証拠として認められません。日本では同意を得る必要はないですが、違法ではないだけで「相手の了承を得ることがモラルとして当然」と考える人がいる点には注意が必要です。
【注意点】録音データの安全性に注意
通話を録音する際には、相手のプライバシーを深く考慮する必要があります。もし録音データが第三者に漏洩した場合、相手のプライバシー侵害になり、法的トラブルにつながる可能性があるため注意が必要です。したがって録音記録は厳重に管理し、安全かつ適切に保管しなければなりません。
iPhone内蔵の機能では通話録音できない理由
ボイスメモや録音アプリを使う方法もありますが、確実に録音できるわけではありません。
ボイスメモでは録音できない | セキュリティ上の制約
前述の通り、アメリカの13の州が「通話録音には全当事者の同意が必要」と定めています。そのためAppleは意図的に通話録音機能をiiPhoneに搭載していません。
App Storeに公開されている録音アプリは動作が不安定
App Storeに通話録音アプリがいくつか公開されていますが、いずれも動作が不安定であることが多く、録音を有効化すると通話が切れたり、利用中にすぐに有料版へ誘導や課金を求められることがあるという口コミが多くあります。そのため、アプリの選択には注意が必要です。
なお過去にオトナライフで取り上げたアプリ「TapeACall」は、iPhoneの通話録音に対応しています。
「TapeACall」で通話録音する際の操作手順は以下の通りです。
▼自分から相手に電話をかける場合
▼相手からかかってきた電話を録音する場合
ただし「TapeACall」アプリは、App Storeでの評価が高くはなく、星は5つ中2.2と低評価(2023年4月現在)。通話を録音したいシチュエーションとして「録音失敗が許されない」ケースが多いことを考えると、動作が不安定であったり、操作性が複雑なものや課金をしないと満足に使えないアプリは避けた方が無難です。
iPhoneの画面録画機能を使うと通話録音も可能?
iPhoneにはデフォルトの画面録画機能があり、この機能を使い、なおかつマイクをオンにすると「通話録音も可能」という噂があります。しかし、実際にはこの方法では通話録音ができません。通話録音するには他の方法を探す必要があります。
このようにiPhoneのデフォルト機能を使った通話録音は現実的ではありません。iPhoneで通話録音したいのなら、通話をスピーカー出力した上で別デバイスや録音向け機器を使う方法が確実です。