2022年のジュネーブ時計フェアでは、バーゼルのフェアが消えてから2年の空白期間を経て、独立系ブランドを含めたわずか39ブランドが出展されました。その中で、日本から唯一大手ブランドとして参加したのが「グランドセイコー」でした。ジュネーブ初出展となった昨年は、セイコーの技術チームが約10年の歳月を費やして完成させた「グランドセイコー Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン」を発表。
2年目の出展となる今年もラインナップは実に強豪! ブランド初の機械式クロノグラフムーブメントを搭載した「グランドセイコー エボリューション9コレクション テンタグラフ」をはじめ、「マスターピースコレクション」からは、全世界で50本の数量限定の新たなマスターピースと、ブランドの意匠を凝らした全世界で8本の数量限定ジュエリーウオッチが発表されました。
毎秒10振動による高精度と、3日間のロングパワーリザーブを両立した、自動巻クロノグラフムーブメント キャリバー9SC5「テンタグラフ」
2022年には、Watches and Wonders Genevaでね、世界中から評価されてるデザイン哲学「エボリューション9スタイル」をもとにした、グランドセイコーならではのスポーツウオッチをお披露目しました。そして2023年には、グランドセイコー初の機械式クロノグラフムーブメントを開発。新たな一歩を踏み出します。
グランドセイコーはブランド誕生以来、高精度と実用性を追求してきました。本作に搭載される「テンタグラフ」と名付けられたキャリバー9SC5は、2020年に発表した、高精度と優れたエネルギー効率を誇る革新的なハイビートキャリバー9SA5をベースに開発しています。毎秒10 振動による計時精度と、クロノグラフ作動時でも3 日間(約72 時間)の駆動を約束するロングパワーリザーブ。キャリバー9SC5「テンタグラフ」は、10振動の自動巻きクロノグラフムーブメントとして、最も長い持続時間を誇ります。
さらに、この最新モデルを機に、メカニカルクロノグラフのための新たな精度規格を設定。従来のグランドセイコーと同様に、6 方向の姿勢、3 段階の温度という条件下で17日間にわたる厳格な試験を受け、さらに3日間、クロノグラフを作動させた状態かつ3 方向の姿勢で精度を評価します。テンタグラフは、グランドセイコー規格が定める基準をクリアするために、合計20 日間のテストを敢行しているのです。
「テンタグラフ」は、伝達効率を飛躍的に高めた「デュアルインパルス脱進機」を搭載。この革新的な機構とツインバレル(2つの動力ぜんまい)の連動により、10振動でありながら、長時間のパワーリザーブを実現しています。加えて、グランドセイコーにふさわしい「正確な計測と操作性、耐久性」を確保した、クロノグラフ機構を設計しました。垂直クラッチは指針ずれや針飛びを抑制し、計測精度を高め、コラムホイールはクロノグラフの作動を正確に制御します。さらに、ムーブメントに組み込まれた独自の三叉ハンマーにより、リセット時、心地良いクリック感と共にクロノグラフ針を瞬時にゼロ地点へ戻します。
世界に評価されたデザイン文法「エボリューション9 スタイル」を基に、グランドセイコーならでのスポーツウオッチとして、「瞬時の判読性、直感的に分かる操作性、頼れる堅牢性」を追求して開発。力強い針と溝が刻まれた太いインデックスにより、誤読のない、優れた視認性を実現しています。2 枚のダイヤルを重ね、メインダイヤルとサブダイヤルの領域を立体的に区分し判読性を高めています。
グランドセイコーのスポーツウオッチの理想は、針の形にも色濃く反映されています。インデックスとの距離を限界まで近づけるため、分針とクロノグラフ秒針の針先をダイヤルの目盛りの先端まで伸ばしました。さらに、熟練の職人によって手作業で曲げられた針の先端部は、時刻と計測時の高い判読性を実現しています。
「Evolution 9 Collection テンタグラフ」
SLGC001
¥1,815,000(税込)
6月9日(金)発売予定
ケース&ブレスレット:ブライトチタン
ケース径:43.2mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー9SC5)
パワーリザーブ:約72 時間(クロノグラフ作動時)
防水性:日常生活用強化防水(10 気圧防水)