4位:鈴木彩艶(浦和レッズ)
浦和レッズの若き守護神、GK鈴木彩艶は当然候補に挙がる選手と言えよう。鈴木はロドリゲス監督体制下において、必ずしも絶対的な存在だったわけではない。若干20歳にして国内屈指のGK西川周作と比較されるのだから、それも仕方ないと言える。しかし、その能力は国内の若手を代表するレベルであり、パリ五輪における正GK筆頭候補と目されるほどだ。
もしも鈴木が海外移籍となれば、浦和は手塩にかけて育て上げた西川の後継者を失うことになる。だが、直近のU-22海外遠征ドイツ戦での活躍を見れば、海外でどこまでやれるのか、その成長に一層期待するのも当然ではないだろうか。日本の次世代を代表するGKであること、その若さゆえ、海外移籍によって大きな伸びしろが期待できることから連れて行きそうな選手4位とした。
3位:満田誠(サンフレッチェ広島)
率いていた浦和レッズ以外で、ロドリゲス監督の印象に深く残っている選手を考えたとき、真っ先に浮かぶのはサンフレッチェ広島のFW満田誠はないだろうか。2022年終盤、浦和は上位勢を相手に2度の大敗を喫しているが、うち広島戦ではこの年がルーキーイヤーだった満田に2ゴールを奪われている。加えて2023シーズンもここまで6試合すべてにスタメン出場し、1ゴール2アシストと中心選手としての役割を全うしている。
ロドリゲス監督が徳島ヴォルティスから浦和の監督に就任した際、J2の他クラブから選手を連れてきた例を見れば、自身が率いたクラブ以外からでも目をかけていた選手を連れていく可能性は大いにある。満田はまだプロ2年目だが、その活躍を見れば海外移籍のチャンスがあって当然と言える。浦和戦で見せた圧倒的な存在感と、2年目ながら継続してJ1クラブの中心にいることから、連れて行きそうな選手3位とした。
2位:明本考浩(浦和レッズ)
前述の通りロドリゲス監督は、J2徳島ヴォルティスで監督を務めており優勝も果たしているが、浦和レッズに就任の際はJ2からも選手を引き連れてきた。そのうちの1人が今では浦和の中心選手となったMF明本考浩だ。2020年まで所属していた栃木SCではFWが主戦場だったが、浦和ではサイドでの起用も多い。そんなポリバレントな才能をより引き出したこともロドリゲス監督の功績と言えよう。
監督のもとで培った経験により、多くの勝利とタイトル獲得に貢献してきた明本。ロドリゲス監督が去った2023シーズンも、ここまで6試合すべてに出場し、2ゴールを挙げるなど活躍が続いている。その活躍ぶりや将来性のある年齢もさることながら、J2から一貫してロドリゲス監督が注目し続けていた選手であることから、連れて行きそうな選手2位とした。