神社があり、庶民的なお店が多い東口



では反対に東口付近を見てみよう。東口付近は西口とは異なり大きいビルや商業施設はなく、庶民的なお店が多いのでまた違った魅力がある。注目すべきは、埼玉県最大規模の繁華街である「大宮銀座通り」だ。歩行者の数が駅周辺のどの地帯よりも多く、カラオケ店や飲食店、ゲームセンターなど娯楽施設の存在が目立っている。
銀座通りを北に進んで右側にあるのが、「一番星商店街」であり、個人運営の八百屋からチェーンの居酒屋まで幅広くお店がラインナップしている。人と人との距離が近く、より親身な接客が印象的だった。


また駅から徒歩20分ほどの場所にある「氷川神社」は、東口きってのメインスポット。2400年の歴史を誇る国内屈指の古社であり、観光客も多い。駅からは少々遠い場所に位置するものの、大宮駅に来るならば一度は行ってみたいスポットだ。観光地があるということは、観光客数増加による地元住民の生活への影響が懸念される。だが、駅から氷川神社への道中ではゴミがまったくなく、そうした心配もいらなさそうだ。さいたま市では、路上喫煙、ポイ捨てに対する厳重な罰則規定を設けており、環境への配慮を重点的に対策していると窺える。
また氷川神社から2キロメートル近く続く「氷川参道」付近では、お洒落なお店を目にする機会が多くなり、客でにぎわっていた。いわゆるSNS映えしそうなお店であるため、若者を中心に訪れる割合は高そうだ。なお氷川参道自体は650本もの樹木が植林されている通りとなっているので、歩いているだけで自然を感じられる、散歩にうってつけのスポットでもある。
まとめるならば、東口一帯は歩いてみて楽しい通りが多く、毎日生活していても飽きが来ない場所だと感じた。ふと気晴らしに氷川参道を歩いてみるのも良い気分転換になるかもしれない。西口と比較するのであれば、西口が都会的、東口が庶民的な雰囲気があるといえるだろう。
それでは最後に家賃相場を見てみよう。不動産情報サイト「ライフルホームズ」で探してみると1Kで7.32万円という結果になった。東京23区内でいうと練馬区の7.26万円並みの水準といえ、若干の割高感は否めない。しかし、新宿まで電車でおよそ30分という都心へのアクセスがいいエリアであること、それでいて大宮の街自体の商業施設が充実していること、さらには地方都市らしいのんびりとした雰囲気も味わえることを踏まえると、大宮駅周辺に住むメリットは多々あるといえるだろう。
買い物が便利なだけではなく、そこそこ娯楽施設も存在する大宮駅周辺は、東京の街並みにも引けを取らない。同時にのどかさもあるので、都会の喧騒に疲れた方は引っ越し先の候補に選んでみても良いかもしれない。
(取材・文=A4studio)
提供元・Business Journal
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