アルゼンチンをはじめ、多くの南米で食べられている「エンパナーダ」の紹介です。種類も豊富で毎日食べてもアルゼンチン人は飽きないそう。
さて、日本人の皆さんはどうでしょうか?
目次
エンパナーダって何?
どんな味?
エンパナーダって何?

エンパナーダは、具入りのパンまたはペイストリーのことを指しています。スペイン語で「パンを覆う・包む」という意味があるスペイン発祥の食べ物です。
実は、エンパナーダは南アメリカを含む世界の多くの国で食べられています。アルゼンチンはもちろん、ボリビア、チリ、ブラジル、コロンビア、コスタリカ、キューバ、ドミニカ共和国、エクアドル、ハイチ、エルサルバトル、ジャマイカ、メキシコ、パナマ、ペルー、フィリピン、ポルトガル、プエルトリコ、ウルグアイ、スペイン、ベネゼエラ、アメリカ合衆国でも。
中身はもちろん、包み方や皮の味も違いますが、南米に来る時は「エンパナーダ」という単語を覚えておけば、お腹が空いた時にチョイスできます。
どんな味?

外側の生地は小麦粉とラードもしくは油で作られる場合が多いです。
中の具は国によってだいぶ異なりますが、広大な大地を持つアルゼンチン共和国の中でも地域によってさまざまな特色があります。
エンパナーダフェスティバルが開催されるトゥクマン州のエンパナーダは、大きめにカットされた食べ応えのある牛肉を使う物と牛肉の「モンドンゴ」と呼ばれる牛の内臓を使う物、また鶏肉を使う3つの味があります。
サルタ州の「Empanadas saltenas(エンパナーダ サルテェーニャス)」と呼ばれるエンパナーダは、ジャガイモ、牛肉、ヤギ肉、またトウガラシを使います。
アルゼンチンの第二の都市コルドバ州では、レーズンやジャガイモを使っていて、味付けに砂糖を使う特徴があります。
カタマルカ州では、ニンニク、ジャガイモ、ヤギ肉、玉ねぎ、オリーブが入っています。
エントレ・リオス州では、牛乳につけたお米(Arroz con Leche)が入る物もあるそうです。
アルゼンチンの中でもパタゴニアの海岸地域では、魚とシーフードを使ったエンパナーダが食べられるそうです。
では、わたしの住むブエノスアイレスでは、というと、どの地域のエンパナーダも食べられるほど種類は豊富です。また、都会ならではの創作された味、例えば「バーベキュー味」「ロケフォース(ブルーチーズ味)」「トマトとバジル」などがあり、お店によって違う味を楽しめます。最近は健康のことを考えてか、オーブンで焼いたエンパナーダが主流ですが、油で揚げたエンパナーダもとっても美味しいです。
ちなみに、エンパナーダは手で食べるのが正式。もちろんレストランではフォークとナイフが用意されますが、手で食べても失礼には当たりません。