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■お試し移住が可能な「一十土」に宿泊
■ほかにも見所がたくさん
■お試し移住が可能な「一十土」に宿泊
今回の旅はのんびり過ごそうと考えていたため、昼食後は一棟貸しの古民家「一十土(いっとうち)」へと車を走らせる。
六甲北有料道路・大沢(おおぞう)ICからほど近く、車で5分ほどの場所にショッピングモールの「神戸三田プレミアム・アウトレット」もあるため、アクセスのしやすさや利便性は申し分ない。
一十土の外観は、まさに古民家と言えるものだったが、中に入ってみると和モダンな雰囲気にあふれている。
「築100年の古民家を改修したんですが、その際に玄関からの一面を土間にしました」と話してくれたのは、管理人の吉田さん。以前は東京で働いていたが、神戸市北区の地域おこし協力隊への応募を機に、2019年に同地に移住したと言う。
現在、一棟貸しを行なっているのは週末のみ。というのも、宿泊者に貸す時以外は吉田さん夫妻と愛犬がここで生活しているためだ。
将来的にはコワーキングスペースとしての開放も視野に入れており、通信環境を整えてオンライン会議用の個室も用意されている。
寝室を出るとウッドデッキがあり、古民家のすぐ下を通る坂を降って行くと畑もある。「日本初かもしれませんが、“菜園付きコワーキングスペース”として活用したいですね」と話す吉田さん。
古民家をベースにさまざまな体験・機会が生み出されてゆく一十土。吉田さんの話しを聞いていると、ワクワクした気持ちになってくる。
一十土ではキッチンを借りて自炊できるため、お好み焼きを作ることにした。道の駅で買ったヤマノイモを入れたため、ふわふわの仕上がりに。また、せっかく兵庫に来たのであれば、兵庫の酒造好適米「山田錦」が使われた地酒も忘れてはいけない。
静かな空間でゆっくりと料理や食事を楽しむのはいつぶりだろうか……。宿の周囲には街灯が少ないため、都会よりも暗く感じる。里山の自然や時の流れを感じながら過ごすひと時は、都会では味わえない贅沢かもしれない。
【詳細情報】
住所:兵庫県神戸市北区大沢町上大沢2147-10
■ほかにも見所がたくさん
神戸市北区へ訪ねてみると、思っていた以上に歴史や見所のあるエリアだとわかった。おすすめのスポットをいくつか紹介しよう。
進化を続ける空間「淡河宿本陣跡」
北区の淡河町にある「淡河宿本陣跡」は、歴史的にも価値のある建物だ。淡河町は、かの豊臣秀吉が有馬温泉へ向かうため宿場町として整備された町。そして、淡河宿本陣跡は江戸時代の大名や殿様が滞在した宿と言われており、数百年が経った今でも往時の姿を残している。
ちなみに、実写映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』のロケ現場としても使われ、多くのファンが訪ねて来るそうだ。
かつては宿として使われていたが、現在はイベントやカフェなど地域の人が集まる場所として開放されている。建物内には座敷やこたつも用意されているため、旅の休憩に立ち寄ってみても良いだろう。
【詳細情報】
住所:兵庫県神戸市北区淡河町淡河792-1
営業時間:11:00〜16:00
関西一美味しいベーグル!? 「はなとね」
知人から「関西で一番美味しいベーグル」と教えてもらったのが「はなとね」だ。築200年以上の古民家を店舗として利用しており、イートインは座敷や縁側を利用できる。
「バジル&チーズ」と「抹茶にホワイトチョコ」を注文したが、めちゃくちゃウマかった。外はカリッ、中はフワッとしているため、食感が楽しい。バジルや抹茶など、ベーグルごとの香りは強すぎず、口の中で優しく広がってゆく。
はなとねでは、安心・安全の食べ物を提供するため、素材には全て国産のものを使用しているという。また、アレルギーの方も食べられるよう、乳製品や卵を使わないほか、米粉の蒸しパンなども用意している。
食べてくれる人への思いやりが、ベーグルや蒸しパンにも現れているかのような味わいだった。
【詳細情報】
住所:兵庫県神戸市北区淡河町神田
143-2
【詳細情報】
住所:兵庫県神戸市北区有馬町
営業時間:11:00〜16:00